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「剥がせるボディカラー」のトヨタ bZ4X 公開…色数は100種類以上
トヨタ自動車のEV『bZ4X』の個人向け提供がKINTOのサブスクを利用して提供させるのに先駆け、KINTOは羽田空港第1ターミナルで4月20日、展示イベントをスタート。「剥がせるボディカラー」を施したbZ4Xを公開した。
展示イベントは「KINTO×bZ4X Showcase ~サステナブルな未来に向けて、身近なクルマからできること~」と題し、KINTOがbZ4Xを通じて目指す、サスティナブルなカーライフの世界観を紹介している。
目玉となるのは、「剥がせるボディカラー」を施したbZ4Xの展示・試乗体験。特別なマットカラーの塗装は車両と塗料の間に、剥がせる塗料を挟むことで、車両のカラーを元に戻せるようにしている。風雨に強く、剥がれにくく、剥がす時には簡単に、という二律背反を実現した画期的な塗装技術だ。
剥がせる塗料は環境への負荷の少ない水性のものを採用。溶剤などを使わず、水道水を高圧で吹きかけることで剥がせるようになっており、ボディへの傷、ダメージを与えないように工夫している。
クルマのボディカラーは個性的なものを楽しみたいという人も多い一方で、実際はリセールバリュなどを考えて無難な色が選ばれがち。また、クルマによっては、そもそもカラーバリエーションが少ないケースもある。
そんな中、この技術の活用すれば、費用面のデメリットを最小限に抑えながら、100種類以上の中からボディカラーを選択可能。パーツごとの塗装も対応可能なため、デザインパターンとしては更に多彩なものとなる。
この塗装を開発したトヨタ自動車の担当者は、耐久性や塗装の剥がしやすさだけでなく、なるべく部品を外さず、短時間で塗装ができるよう、工法についても研究を重ねたことを明かした。
塗装を剥がし、再塗装する作業を簡略化することは、コストを低減することになり、ボディカラーを変更することだけではなく、メンテナンスとしても活用できるようになる。
例えば今回の展示車両のようなマットカラーやブラックのように、褪色したり、傷が付きやすいボディカラーの場合でも、メンテナンスがしやすいので、長期間同じクルマに乗りたい場合人にメリットをもたらす。
なお、会場には「剥がせるボディカラー」を楽しめるデジタルコンテンツなども用意されている。イベントは5月1日まで。