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メルセデスマイバッハ Sクラス 新型、ブラック+サンド色の特別仕様…世界限定150台
メルセデスベンツは4月5日、新型メルセデスマイバッハ『Sクラス』(Mercedes-MAYBACH S Class)に、世界限定150台の「リミテッド・エディション・マイバッハbyヴァージル・アブロー」を設定すると発表した。
同車は、コンセプトカーの『プロジェクト・マイバッハ』の発表直前の2021年11月、がんのため死去したヴァージル・アブロー氏に敬意を示した限定車だ。
◆コンセプトカー発表直前に死去したヴァージル・アブロー氏に敬意
プロジェクト・マイバッハは、メルセデスベンツのチーフデザインオフィサーのゴードン・ワグナー氏と、ファッションデザイナーのヴァージル・アブロー氏のコラボレーションによって、開発された1台。ヴァージル・アブロー氏は、米国イリノイ州ロックフォード出身のファッションデザイナーだ。2018年には黒人として初めて、ルイ・ヴィトンのメンズウェアのクリエイティブディレクターに指名されている。
ゴードン・ワグナー氏とヴァージル・アブロー氏は2020年、メルセデスAMG『G63』をベースにしたワンオフモデルの「プロジェクト・ゲレンデヴァーゲン」で初めて協力した間柄だ。プロジェクト・マイバッハは、アウトドアにインスパイアされ、2シーターのオフロード2ドアクーペEVを提案した。全長およそ6000mmのグランツーリスモボディに、大径オフロードホイール、ルーフアタッチメントを組み合わせている。
フロントには、丸いヘッドライトに縦基調の大型グリル、アンダーガードを装着した。ルーフには補助ライトが付く。リアには、ヘッドライト同様、丸いデールランプが装着された。オフロードタイヤを収めるフェンダーには、樹脂製のエクステンションが付く。
このプロジェクト・マイバッハの発表直前の2021年11月28日、ヴァージル・アブロー氏はがんのため死去した。享年41歳。メルセデスベンツはヴァージル・アブロー氏に敬意を示して、リミテッド・エディション・マイバッハbyヴァージル・アブローを世界限定150台生産する。
◆プロジェクト・マイバッハと同じブラック+サンドのツートンカラー
リミテッド・エディション・マイバッハbyヴァージル・アブローでは、ボディカラーをコンセプトカーのプロジェクト・マイバッハと同じ「ブラック+サンド」のツートンカラーで塗装した。車体上側が、光沢仕上げのオブシディアンブラック、車体下側とアルミホイールがサンドカラーで仕上げられる。
インテリアも、ブラック+サンドのツートン仕上げとした。ステアリングホイール、ドア、ダッシュボード下側、ルーフライナーは、ブラック&サンドカラーのナッパレザーで仕上げられ、サンドカラーの装飾トリムとストリップが付く。フロアマットはブラックで、サンドカラーのレザーの縁取りとメルセデスマイバッハのロゴが刺繍されている。
ウィンドウフレームは塗装されており、センターコンソール、リアクッション、ヘッドレスト、ドアシルパネルのピアノブラックトリムの中央には、メルセデス-マイバッハとヴァージル・アブローのロゴが刻まれている。
◆最大出力612hpの V12ツインターボ搭載
V型12気筒ガソリンエンジン搭載車の「S680 4MATIC」グレードがベースだ。S680 4MATICグレードには、6.0リットル(5980cc)V型12気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は612hp/5250~5500rpm、最大トルクは91.8kgm/ 2000~4000rpmを引き出す。0~100km/h加速は4.5秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。
このスペックは、従来型メルセデスマイバッハSクラスのV12搭載モデル「S650 4MATIC」の最大出力530hp/4900~5300rpm、最大トルク84.6kgm/1900~4000rpmを、82hp、7.2kgm上回る。0~100km/h加速も従来型の5秒から、0.5秒短縮されている。