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【フィアット 500e】日本法人社長「歴代500の魅力をすべて受け継ぐ」
ステランティスジャパンはフィアットブランド初となる電気自動車(EV)『500e』を6月25日から販売を開始すると発表した。価格は450万円から495万円で、全モデルがクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(65万円)対象になるという。
ステランティスジャパンのポンタス・ヘグストロム社長は4月5日に横浜市内で開いた発表会で「500eは96%が新設計だが、ひと目で500とわかる。歴代500の魅力はすべて受け継がれている。500eは過去の系譜の上にある。500eは電動の500ではなく、まさに新型500であり、そのミッションは1957年登場の初代500、そして2007年登場の2代目500とも何ら変わりがない。手の届く価格で、魅力にあふれたコンパクトなモータリングをより多くの方へ。ただそれが今は電気というだけ」と述べた。
その上で「500eは際立ってコンパクトでありながら、このクラスで最高の効率を提供できる上に、安全性の機能においても最新のテクノロジーを満載したモデル。そしてもちろんカブリオレのEVモデルは他にはない」とも強調した。
500eのスペックについてフィアットブランドのプロダクトマネージャーを務める生野逸臣氏は「500eは現行の500より少しだけ大きくなっている。前後方向で6cm程度、幅で3cm程度大きく、高さも1cmほど高くなっているが、全長は3.63mと軽自動車並みのサイズ。そして全幅も1.685mと、これはもう完全に日本市場にマッチしたディメンジョン持ったクルマと言って良い」と解説。
さらに「モータ出力は他のEVと比べるとそれほど大きくない、118馬力となっている。これはフル加速するようなクルマではなく、あくまで気持ち良く乗ってもらうことを考えてこの数値になっている。また航続可能距離は3.7m弱のコンパクトなサイズにも関わらず335kmを達成している」とも生野逸は話していた。
バッテリーは42kWhのリチウムインパックを床下に配置。充電方式は200V普通充電と、付属のチャデモアダプターを介しての急速充電にも対応している。なお現行のガソリン車『500』は当面併売を続けるとしている。