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【フィアット 500e】航続は335km、価格は450万円より
ステランティスジャパンは、フィアット初の電気自動車(EV)『500e』を6月25日より発売する。
500eは、全長3630mm×全幅1685mm×全高1530mmという日本の道路環境で扱いやすいボディサイズと、歴代チンクエチェントから受け継いだアイコニックなデザイン、数々の先進運転支援装置を備えた新世代のEV。EVならではの新しい運転感覚を提供する一方、あらゆる人にとって親しみやすい、フィアット車のDNAを継承している。
価格はエントリーモデルの「ポップ」(受注生産)が450万円、上級装備搭載の「アイコン」が485万円、カブリオレモデルの「オープン」が495万円。
◆遊び心のあるデザインを散りばめた室内空間
エクステリアは従来の500のイメージを踏襲しながらも完全な新設計となる。ボディバリエーションは3ドアハッチバックと電動開閉式ソフトトップを備えたカブリオレの2種類を設定。現在のところEVでは唯一となるカブリオレでは、EVならではの静粛でスムーズなドライブとオープンエアの爽快さを同時に楽しむことができる。
インテリアは、「FIAT」のロゴをあしらったモノグラムのシート表皮や、トリノの街並みが描かれたスマートフォントレイ、ドアハンドル底面にあしらった「Made in Torino」の文字や『ヌォーヴァ500』のイラストなど、遊び心のあるデザインを散りばめている。またインストゥルメントパネル中央には10.25インチのUコネクトディスプレイを配置。Apple CarPlayのワイヤレス接続、Android Autoの有線接続に対応する。
◆航続可能距離は最大335km
500eは、「ポップ」(受注生産)、「アイコン」、カブリオレモデルの「オープン」の3モデルをラインアップする。ポップは、16インチアルミホイールや7インチフルカラーTFTマルチインフォメーションディスプレイ、衝突被害軽減ブレーキ、クルーズコントロールなどを備えたエントリーモデル。アイコンはLEDヘッドライト、オートハイビーム、17インチアルミホイール、レザーシート、シートヒーター、アダプティブクルーズコントロールなどを装備する上級グレード。オープンはアイコンと同等の装備を持つカブリオレモデルとなる。
パワートレインは共通で、最高出力118ps、最大トルク220Nmを発生する電気モーターを全車搭載。42kWhのリチウムイオンバッテリーパックを床下に配置し、低重心化と優れた重量バランスを実現するとともに最大335kmの航続可能距離(WLTC)を達成している。充電は単相交流200V用の普通充電と、付属のCHAdeMOアダプターを介した急速充電に対応する。
◆車両接近通知装置にはニーノ・ロータのメロディ採用
500eは3種類の運転モードを選択できるe-モードセレクターを装備。「ノーマル」ではペダル応答性が高く、エンジン車のようなドライブ感覚を楽しめる。「レンジ」では回生ブレーキの効きが強まり、アクセルペダルを離しただけでブレーキを掛けたような強い減速が得られる。「シェルパ」はアクセルレスポンスの制御やシートヒーターのオフなどによりエネルギー消費を抑え、航続距離を最大化するエコモードとなる。
また、EVに求められる車両接近通知装置(AVAS)のサウンドにもこだわっている。「ゴッドファーザー 愛のテーマ」で知られるイタリア人作曲家ニーノ・ロータによるメロディを乗せたオリジナルのサウンドを採用し、車両の接近を心地よいメロディで周知。また起動ボタンを押した際にはユニークなサウンドで確認ができる。
◆先進安全機能も充実
先進安全機能も充実。先行車だけでなく、歩行者や自転車も検知可能な衝突被害軽減ブレーキをはじめ、ハンドルの振動や警告音で車線逸脱の注意を促すレーンデパーチャーワーニング、リアパーキングカメラ(ステアリング連動ガイドライン付)、オートマチックハイビームなどを全車に標準装備する。また、前走車と一定の車間距離を保ちながら設定速度で巡航するアダプティブクルーズコントロールや、車線の中央を維持した走行をサポートするレーンキーピングアシスト、サイドミラーの死角にある並走車の存在をミラー内のアイコンで確認できるアクティブブラインドスポットアシストなどをモデルにより標準装備している。