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日産『アリア』第1号車の納車セレモニー…和紙とアリアとの親和性
日産自動車は3月9日、新型クロスオーバーEVの日産『アリア』の購入第1号車の納車セレモニーを、横浜市の日産グローバル本社ギャラリーで開催した。
開催セレモニーでは、日産自動車から伊藤由起夫常務執行役員が、そして第1号車オーナーとなった、中村真司さん、明子さん夫妻が出席した。
セレモニーは伊藤氏からの挨拶から始まった。「日産自動車として新しいフラッグシップであるアリアを、お客様にお届けすることができ、本当にうれしく思っている。今日のような天気の良い日に、中村様の運転でアリアがついに公道を走るのかと思うと、ワクワクしてくる」と語った。
◆プロパイロット2.0、プロパイロットリモートパーキングといった最先端技術も搭載
続けてアリアの特徴についても説明した。「アリアの魅力は、見ていただいてわかるように、日本の伝統美術と、先端技術を融合したデザインと機能性にある。この凛とした、そして端正な日本の美を表現したデザイン、そして乗っていただくとわかる、ラウンジのように広くて心地の良い室内空間。これは電気自動車ならではと考えている。また静粛性、そして力強い加速といった異次元のプレミアムな走りにも注目していただきたい」。
「それだけではなく、プロパイロット2.0、そしてプロパイロットリモートパーキングといった最先端の技術もしっかりと搭載している。これらの特徴によって、中村様をはじめ、日本中のユーザーの皆様に新感覚で新次元の、ワクワク体験をお届けできるはずだ。日産自動車のこだわりの技術と熱い想いが詰まった日産 アリアが、中村様のこれからのカーライフを一層華やかに彩ってくれればいいなと思っている」と語った。
◆和紙作品とアリアの親和性、共通点を意識して制作
ステージの上には、繭のようなボックスの中にアリアが展示されていた。これは『アリアスターティングボックス』と名付けられ、和紙アーティストの佐藤友佳理氏が、アリアのデザインコンセプトである伝統美術と先進技術の融合をイメージして、デザインした。
制作者である佐藤氏からは、装飾に込めた想いと祝福のコメントがビデオメッセージとして公開された。「アリアの伝統美術と先進技術の融合をイメージして、ボックスをデザインした。和紙作品とアリアとの親和性、共通点を感じた部分を意識して制作した」。
「私の作品では空間を仕切る際に、内と外を分断しない開放感を持ち、人が心地よいと感じる作品、空間となるよう心がけている。日産は未来のクルマを意識している。私も未来の工芸のカタチはこうなっていくのではないだろうか、という想いからデジタルファブリケーションを取り入れた制作しており、日産のそういった意識にインスピレーションを受けデザインした」
「丸形の作品にすることで、アリアが登場する際には、美しい蝶が現れるような瞬間を表現した。建築の設計デザインなどに用いられるパラメトリックデザインを取り入れ、近未来を感じられるような力強い形状を意識した」
◆「誰よりも早くこのクルマが欲しい」が現実となった
続いて、第1号のオーナーとなった、中村さんからも納車コメントが発表された。「日産アリア1号車のオーナーになれて光栄だ。誰よりも早くこのクルマが欲しいよねと妻とよく話をしていたのですが、それが本当に現実のものになってしまい、ちょっとびっくりしている」と語った。
そして納車にいたるまでの裏話も披露した。中村さんは、アリアに出会うまでクルマについてはまったく興味がなかったそうで、奥様から10年程前から新しいクルマを買おうとリクエストされていたが、そんなものは必要ない、もったいないという感じで聞く耳を持たなかったそうだ。ところが、災害時の給電設備として蓄電池を探していた際に、電気自動車から給電できるということを初めて知り、電気自動車のことを徹底的に調べたところ、アリアを見つけたとのこと。
モーターショーでコンセプトカーとして展示されていたアリアを見て、機能美という言葉がピッタリで美しいと思ったそうだ。インテリアについても、ボタンがほとんどなく、ディスプレイの圧倒的な存在感、運転席と助手席の足元がつながっていて、広い空間ができていることも気に入った。また長時間の運転が得意でないため、プロパイロット2.0はとても魅力的に映ったとのこと。「今週末はこの日産 アリアで軽井沢に行く予定だ」と、コメントを締めくくった。