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自動運転リジッドダンプカーを開発…コマツと大成建設
大成建設とコマツは2月22日、コマツ製のリジッドダンプ「1HD465」をベースに、積込機械や敷均し機械と連携しながらすべての運搬作業を自動で行う自動運転リジッドダンプ「T-iロボ リジッドダンプ」を開発したと発表した。
リジッドダンプは前輪で舵を取る機構のダンプトラックで、大型土木工事で活用される。
今回共同開発した自動運転リジッドダンプは、最高速度30km/hでの走行が可能で、一度有人走行させたルートをトレースして、有人走行と同様の速度で自動走行する。リジッドダンプに設置された各種機器やセンサを活用し、人や障害物を検知した場合、自動停止する。
緊急時には監視者が手動で非常停止ボタンを押すことで自動走行を停止する。非常停止信号は制御信号の通信とは別系統とし、安全に自動走行を停止できる。また、積込機械や敷均し機械の位置情報を座標として認識し、座標まで低速で精度良く走行する「接近走行」が可能。このため、作業中に各建設機械による積込位置や、排土位置が変化しても再設定なしに走行ルートを自動生成できる。
両社は今後、自動運転リジッドダンプの実現場で技術検証を継続し、高度な自動化や、複数台の自動運転も視野に開発を進め、自動化技術の進化を図る。