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ヒョンデ、カーシェア体験提供でオンライン販売の弱点カバー…エニカと提携
DeNA SOMPO Mobilityは、日本に再参入した韓国・ヒョンデと業務提携契約を締結。カーシェアプラットフォーム「Anyca(エニカ)」に『アイオニック5』と『ネッソ』、計120台を順次導入すると発表した。
電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)であるZEVの需要が世界的に急激に高まっており、日本でも2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする、脱炭素社会の実現のためZEVへの関心が高まっている。エニカでは、ヒョンデのEV『アイオニック5』とFCV『ネッソ』を日本でレンタカー型カーシェアとして独占展開する。
アイオニック5はヒョンデの新たなEVブランド「IONIQ」シリーズの第1弾。唯一無二のエクステリアに加え、先進性と快適性を兼ね備えたインテリアが特徴。また、V2L機能により屋外でも電化製品に直接給電できる。ネッソは独自の技術で開発した「FCEV専用システム」を搭載し、水素と大気中の酸素で電気を生成し、モーターで走行。1回/約5分の充填で最長820kmの航続距離を実現している。
今回の提携では、両モデルを「エニカオフィシャルシェアカー」(レンタカー形態)として展開。料金は1時間1200円より。アイオニック5 100台、ネッソ20台を東京都および神奈川県に順次配備する。なお、現時点で日本国内でアイオニック5とネッソをシェアできるのはエニカのみ。また、今回の提携により、エニカ全体でのZEVの車種数と台数はカーシェア業界で日本最大となる予定だ。
一方、オンライン販売のみで日本再参入を図るヒョンデは、エニカとの連携によりユーザーに所有の疑似体験をしてもらい、将来的なクルマ購入のきっかけとしていく。また、購入検討者のカーシェアによる比較・検討データやクルマの感想を同意を得たユーザーから取得。カーシェアを利用した購入検討者や利用者の情報で、購入検討者のユーザー属性、試乗の期間や頻度、シェア後の感想だけでなく、比較したい他ブランドの利用データも分析。これらの比較・検討データをマーケティングや新商品開発に活かしていく。