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5G・XR・AI技術で「新しい移動体験」を提供、ドコモが実証実験へ
NTTドコモは、車室内での「新しい移動体験」の実装をめざし、5G・XR・AI技術を活用したエンターテインメントコンテンツやオンラインツアーが楽しめる実証実験を、愛・地球博記念公園(愛知県モリコロパーク)および、臨海副都心エリア(東京都)にて実施する。
実証実験は、モビリティにおける新たな価値の提供、テーマパークやスマートシティなどでの「新しい移動体験」の提供を想定し、さまざまなパートナー企業と協同で行うもの。ドコモは車両空間内で体験可能な各種コンテンツを提供する。
2月10日から16日まで実施するモリコロパークでの実証実験では、2つの車室空間「MOOX(ムークス)on FCバス」と「SQUAL(スクォール)」でコンテンツを提供する。
MOOX on FCバスとは、3D音響システムやXR技術を備えたライドアトラクション用バス。パーク内を周遊しながら、走行位置に合わせた情報提供やエンタメ体験などを作り出す。ドコモは、車両の位置情報、乗員のジェスチャー、車窓風景に合わせて、映像、3D音響システム、照明、音響振動シートなどが連動するエンタメコンテンツや、特定のエリアに限定して音を再生させる「パーソナライズドサウンドゾーン」を活用したプライベート音響空間を提供。また、AI顔認証ソフトウェア「SAFR」により、乗車した人の属性に合わせた観光地紹介動画を車室内のディスプレーで放映する。
SQUALとは、新たな移動体験を提供する車室空間コンセプトだ。実証実験では遠く離れた観光地(広島県福山市鞆の浦)とモリコロパークをドコモの5Gネットワークで接続し、車室内の三面の大型スクリーンを活用して臨場感あふれる観光地の様子を投影。実際にその場所を訪れたかのような体験ができる「オンラインツアー」を提供する。
臨海副都心エリアの実証実験は2月25日から3月2日、3月8日から10日に実施。自動運転車両『e-パレット』内に設置した透過ディスプレーから見える背景に重ね合わせて、バーチャルアイドルによる未来感あふれるXRライブを実施。3D音響や座席の振動などとの組み合わせにより、臨場感ある新しい車室空間・移動体験を提供する。
実証実験では、これらのコンテンツを利用した体験者からの評価をもとに、コンテンツの有効性・実現性などの検証を行う。