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マセラティにイエローとブルーの「MCエディション」、580馬力ツインターボ搭載…欧州設定
マセラティ(Macerati)は2月2日、『ギブリ』、『クアトロポルテ』、『レヴァンテ』の3車種に、欧州で「MCエディション」を設定すると発表した。
◆「マセラティ・コルセ」の栄光の歴史に敬意
「MC」とは「マセラティ・コルセ=マセラティ・レーシング」を意味する。マセラティ・コルセは、マセラティ全モデルを代表する重要な役割を担い、マセラティの長く華やかなレースの伝統を表しているという。
MCエディションは、パフォーマンス、レースでの勝利、大胆なドライビングプレジャーを象徴する特別モデルだ。およそ100年前、ボンネットにトライデントをあしらった最初のモデル、「ティーポ26」がアルフィエーリ・マセラティとともに、タルガフローリオで排気量1500ccクラスを制した時に始まった物語を反映しているという。
新しいMCエディションは、マセラティの妥協のないパフォーマンスとレーシングスピリットを称えている、と自負する。MCエディションは、マセラティ・コルセの輝かしい歴史に敬意を表している。
◆イエローとブルーはマセラティの本拠地のイタリア・モデナの色
MCエディションには、2種類の限定ボディカラーとして「Giallo Corse」と「BlueVittoria」を用意した。レーシングフィーリングが重視されており、イエローとブルーはマセラティの本拠地のイタリア・モデナの色になるという。
Giallo Corseは、3層のイエローで、青い雲母が光と調和し、スポーティな外観を実現する。Blue Vittoriaはマットな3層ブルーで、深く、インパクトのある色合いを目指した。
MCエディションでは、ピアノブラックのディテールと、リアフェンダーとBピラーに専用エンブレムを備えている。レヴァンテには22インチのアルミホイール、ギブリとクアトロポルテには21インチのアルミホイールが付く。このアルミホイールはグロスブラック仕上げとし、青いブレーキキャリパーとコーディネートされた。
インテリアには、電動サンルーフ、Bowers&Wilkins製サラウンドサウンドシステム、ドライバーアシスタンスパッケージを装備する。ブルーのカーボンファイバー製のコンポーネントも採用した。「ネロピエノフィオーレ」と呼ばれるブラックレザーのシートには、イエローとブルーのステッチが、デニムのアクセントとともに配される。ヘッドレストは「MC Edition」のロゴが入り、専用のエンブレムがコンソールの中央にレイアウトされている。
◆326km/hの最高速は史上最速のマセラティセダン
MCエディションには、3.8リットルの排気量を備えたV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は580hp、最大トルクは74.4kgmを獲得する。この強力なパワーは、インテリジェントなAWDシステム「Q4」を介して、路面に伝達される。トランスミッションは、ZF製の8速ATを組み合わせた。
動力性能は、レヴァンテが0~100km/h加速4.1秒、最高速302km/hだ。ギブリの場合、0~100km/h加速4.3秒、最高速326km/h、クアトロポルテの場合、0~100km/h加速4.5秒、最高速326km/hのパフォーマンスを発揮する。マセラティによると、326km/hの最高速は、史上最速のマセラティセダンになるという。
このV8ツインターボエンジンは、イタリア・マラネッロのフェラーリ工場でマセラティの仕様に合わせて製造されており、手作業で組み立てられている。