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VW、電動SUV『ID.4』を2022年中に日本市場に投入…急速充電器も150か所に配備
フォルクスワーゲン(VW)グループジャパンは1月21日、SUVタイプの新型電気自動車(EV)『ID.4』を2022年中に日本市場に投入すると発表した。その導入にあわせて約150のVW販売店に急速充電器を同年末までに設置する計画も明らかにした。
同社のVWブランドディレクターを務めるアンドレア・カルカーニ氏はオンライン会見で「2022年は、VWがカーボンニュートラル(脱炭素)のブランドになるための世界戦略『Way to ZERO』を日本市場で始動させる年になる」とした上で、「これから様々なバッテリーEVを導入し、CO2を排出しないモデルを増やしいていく。その一環として日本にID.4を導入する」と述べた。
カルカーニ氏はID.4について「EV専用プラットフォームのMEBを活用した初のSUVになる。バッテリーを床下に納めることで室内空間をゆったりととることができている。ID.4は全長が4.5mで、『ティグアン』とほぼ同じ長さではあるが、乗員にとっても室内空間が非常に広々としているし、例えばスキーや旅行に行く時でも荷物を十分に積める広いトランクルームを備えている」と紹介。
さらに「今回日本市場向けにはバッテリー容量が55kWhと77 kWhの2つのタイプを用意する。このうち77 kWhタイプは500km以上の走行が可能」とし、「急速充電器をすくなくとも150拠点に2022年末までに整備したい」とも付け加えたが、具体的な発売時期や価格は明言しなかった。
またカルカーニ氏は一方で「内燃機関モデルの攻勢は2022年も続く」とも強調。まず主力『ゴルフ』シリーズでは「に(ディーゼル仕様の)TDIを、そして多くのお客様が(ハイパフォーマンスモデルの)ゴルフRをハッチバック、ヴァリアントの両方でお待ちということで、それぞれ今年追加する」ことによりラインアップが完成する。
このほかマイナーチャンジした『ポロ』および『T-Roc』の投入に加えて、「『ティグアン』には(4輪駆動モデルの)4MOTIONを、また『パサートヴァリアント』にプラグインハイブリッドモデルのGTEをそれぞれ追加する」とカルカーニ氏は話していた。