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フィアット 500X に初のオープン、「ドルチェビータ」設定…2022年型を欧州発表
フィアットは1月10日、『500X』(Fiat 500X)の2022年モデルを欧州で発表した。2022年モデルでは、全ラインナップがフロントに新しい「500」のロゴを装着した。リアのエンブレムも、新たに「FIAT」の文字に変更されている。
2022年モデルでは、「カルト」、「クラブ」、「クロス」、「スポーツ」のグレードを用意した。ボディタイプは、ハッチバックとソフトトップの「ドルチェビータ」の2つのバリエーションを設定する。
◆数秒で開く電動キャンバストップ
ドルチェビータは、500X初のオープンバージョンだ。頭上のスイッチを押すことにより、数秒でキャンバストップが開き、オープンエアが楽しめる。
フィアットはすでに、『500』にキャンバストップを備えた『500C』をラインナップしており、500Xのドルチェビータにも同じアイデアが採用されている。ただし、リアウインドウ部分まで全開にできる500Cとは異なり、500Xドルチェビータはルーフ部分だけが開く。
パワートレインは、Euro 6D-Final適合ガソリンエンジンとして、1.0リットル(最大出力120hp)の「Firefly」を設定する。トランスミッションには、6速MTが用意されている。
◆新型コロナ医療を支援する「RED」と協力
2022年モデルでは、「RED」グレードが500Xに拡大展開された。REDは、ロックバンド「U2」のボノと、NGOの「DATA」のボビー・シュライバーが立ち上げたもので、2006年1月、スイスで開催された世界経済フォーラムで設立が発表された。各メーカーが、「プロダクトRED」と命名された共通ブランドの商品を開発し、販売することにより、その収益の一部を世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付する。これにより、アフリカのエイズ対策プログラムを支援している。
現在までに、REDはグローバルファンドとして約7億ドルを集め、2億2000万人以上の人々を支援してきた。今回、フィアットはREDと協力。500XのREDなどのREDシリーズの販売によって得られた資金は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大が最も深刻な地域で医療システムを拡充し、救命プログラムを支援するために使われる予定だ。フィアットの REDシリーズは、「地球とその人々を保護する」という共通のメッセージを持つRED車になるという。
◆パッションレッドのボディに赤いアクセントのインテリア
500XのREDでは、パッションレッドのボディカラーをはじめ、ドアミラーカバー、アルミホイールのセンターキャップなどを、赤色で仕上げた。センターピラーには、赤いREDのロゴマークをあしらう。
インテリアは、シートに海から回収されたプラスチックをリサイクルした素材の「Seaqual」を使用した。ブラック基調のシートには、500とREDの赤いロゴと赤いステッチが配される。ダッシュボードには、赤いパネルを装着した
500XのREDには、ウイルスやバクテリアに効果的なエアフィルターを装備した。ステアリングホイール、シート、トランクなどの内装部品の表面には、抗菌処理が施されている。ハンドサニタイザーディスペンサーと専用のキーカバーなどをセットしたウェルカムキットが付属している。