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トヨタの大型セダン『アバロン』、ハイブリッドは歴代最高燃費…2022年型を米国発表
トヨタ自動車の米国部門は12月23日、『アバロン』(Toyota Avalon)の2022年モデルを米国市場で発表した。
◆TNGA-Kプラットフォーム
アバロンは、米国におけるトヨタブランドの最上級セダンだ。初代は1994年に登場し、日本にも1995年に逆輸入車として導入された。2000年には、2代目にモデルチェンジ。日本市場では、『プロナード』の車名で販売されている。
デトロイトモーターショー2018で初公開された現行アバロンは、5世代目モデルだ。開発と生産は米国で行われ、トヨタの新世代車台の「TNGA」から、「K」と名付けられたセダン用プラットフォームを使用。米国トヨタ初の「アダプティブ・バリアブル・サスペンション」(AVS)を採用し、快適な乗り心地と操縦安定性の高度な両立を図っている。
◆クラス唯一のフルハイブリッド車
2022年モデルのアバロンには、クラス唯一のフルハイブリッド車を設定する。エンジンはTNGAを導入した直噴2.5リットル直列4気筒ガソリン「ダイナミックフォース」で、これに2個のモーターとCVTを組み合わせたシステムとなる。米国EPA(環境保護局)による複合燃費の認定見込み値は、およそ18.7km/リットル。米国トヨタによると、歴代アバロンで最も燃費に優れるという。
アバロンハイブリッドの直列4気筒ガソリンエンジンは、14:1の圧縮比を持ち、可変冷却システム、冷却排気ガス再循環(EGR)システム、完全可変オイルポンプを採用した。ハイブリッドシステムのパワーは215hpを引き出す。TNGA-Kプラットフォームのパッケージにより、リチウムイオンバッテリーは後席の下にレイアウトした。ガソリンエンジン搭載のアバロンに対して、トランク容量を犠牲にしていないという。
走行モードは、「NORMAL」、「ECO」、「EV」、「SPORT」の4種類だ。 SPORTモードは、より速い加速レスポンスが特長。ECOモードは、穏やかなスロットルチューニングとトランスミッションのシフトタイミングにより、効率を最大化する。
アバロンハイブリッドには、惰性走行を可能にする「オートグライドコントロール(AGC)」システムを搭載する。AGCをアクティブにすると、エンジンブレーキによる車速の低下を抑え、ニュートラルギアのような長い惰性走行が可能になる。マルチインフォメーションディスプレイにはAGCインジケーターライトが点灯し、ドライバーにエンジンブレーキの低下を警告する。
◆クロームボーダーを配したダークグレーのフロントグリル
2022年モデルの「リミテッド」グレードには、クロームボーダーを配したダークグレーのフロントグリルを装着する。機械加工されたシルバー仕上げのLEDヘッドライトベゼルと、ボディ同色のドアミラーカバーも装備した。足元は、専用デザインのアルミホイールで引き締めている。
現行型のボディサイズは、全長4978mm、全幅1849mm、全高1435mm、ホイールベース2870mm。先代比で25mm長く、20mmワイド、ホイールベースは50mm伸びている。
2022年モデルのボディカラーには、スーパーソニックレッド、オピュレントアンバー、ミッドナイトブラックメタリック、ウィンドチルパール、ルビーフレアパール、ハーバーグレーメタリック、アイスエッジ、セレスティアルシルバーメタリックが用意された。リミテッドグレードの内装色は、グラファイト、コニャックまたはブラックのパーフォレイテッドプレミアムレザーが選択できる。