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ワイルド系キャンピングカー誕生、災害支援にも期待…いすゞの高性能シャシー採用
日本特種ボディー(NTB)は、災害復興支援団体と共同開発した高機能キャンピングカー『エクスペディションイーグル』を発表。予約受付を開始した。
国土の4分の3を森林が占める日本では、自然災害が起こるたびに孤立集落の問題が発生する。孤立集落で災害時に求められるのが、電力などライフラインのインフラ提供や快適な居住空間。そうした中、災害支援の有効な手段として、移動性や居住空間に優れ、サブバッテリーを搭載しているキャンピングカーの災害時活用が注目を集めている。しかし、キャンピングカーは舗装路での走行を前提としているため、災害時は道路が棄損され救援の行く手が阻まれるケースも多く、被災地への初動対応には課題も残されている。
今回発表したエクスペディションイーグルは、厳しい山道などの路面下でも走行可能な、「エクスペディションビークル」と呼ばれるワイルド系キャンピングカー。欧米では良く知られるが、日本では輸入車や既存車両をカスタムした車が走行している程度。国内のキャンピングカービルダーが同モデルの量産を行うのはNTBが日本初となる。
エクスペディションイーグルのベースとなるのは、いすゞのキャンピングカー専用シャシー「新Be-cam」。キャンピングカー用シャシーには十分すぎるほど太くて丈夫なボルトを使用し、クラス最大量のオルタネーターを搭載し、最大量の発電力を備えるなど、余りある高い機能性を持つシャーシだ。
エクスペディションイーグルは、シャシー(運転席等)とシェル(居住空間)を固定化することで走行中でもシェル部分にも乗車できる。その一方、通常のキャンピングカーのようにシャシーとシェルをあえて一体化はせず、分割させることで車両のねじれる範囲も大幅に確保。悪路で前後左右が不揃いに隆起している険しい山道でも、追従性が良く安定した走行が維持できる。
また、内装床部分には防水パンを敷き詰め、エントランスからマルチルームにあるトイレまで外履きのままで通れるようにするなど、災害時使用も想定したワイルドな仕様に仕上げている。
ボディサイズは全長5100×全幅1960×全高2990mm。乗車人数7人/就寝人数4人。以下を標準装備とし、価格は2WDが984万5000円、4WDが1039万5000円。
標準装備品
鉛バッテリー×2台(鉛105Ah×2台)
バックアイカメラ(モニター別)
充電器(外部充電コード込み)
DC・DCコンバーター(40アンペア)
冷蔵庫88リットル
電子レンジ
マルチルームバケッジドア
ダイネット換気扇
エントランスドア
ハイマウントストップランプ
2点式シートベルト4名
室内コンセント
室内LED照明
キッチンLEDダウンライト
室内間接照明
ガラスシンク
清水タンク19リットル・排水タンク19リットル・ポリタンク式
エントランス・マルチルーム防水パン
電圧計