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ジープ ラングラー、オフロード性能を向上…2022年型を米国発表
ジープは12月20日、『ラングラー』(Jeep Wrangler)の2022年モデルを米国で発表した。
◆4.88アクスルレシオをオプション設定
2022年モデルでは、3.6リットルV型6気筒ガソリンエンジンを搭載する「ルビコン」グレードに、4.88アクスルレシオをオプション設定した。8速ATまたは6速MTと組み合わせられ、工場出荷状態で100:1のクロール比を実現するという。
また、ルビコンと「サハラ」の両グレードには、リモートプロキシミティキーレスエントリーが標準装備された。他のグレードでは、オプションで選択できる。さらに、ルビコンとサハラには、8.4インチのタッチスクリーンが付くプレミアムオーディオを標準装備した。
2022年モデルの全車に、新ボディカラーとして、シルバージニスを設定した。従来のビレットシルバーを置き換える。空気中の粒子を95%除去するキャビンフィルターを標準装備した。「スポーツ」と「スポーツS」グレードの4ドアモデルには、7インチのタッチスクリーン付きラジオを採用している。
◆ピンク系の期間限定ボディカラー
2022年モデルには、期間限定ボディカラーの「Tuscadero」を設定する。2021年12月末までの期間限定で、米国での受注を行う。
Tuscaderoは、深みのある強いマゼンタカラーだ。ラングラーにTuscaderoを設定するのは、今回が初めてとなる。スポーツ、サハラ、ルビコン、「4xe」、「392」など、すべてのラングラーで2021年12月末まで注文することができる。
ジープブランドは誕生80周年を迎えており、最も象徴的なジープ車のラングラーにカスタムカラーを設定する絶好の機会になるという。Tuscaderoのエクステリアペイントオプションの米国での価格は、車両本体プラス395ドル(約4万5000円)だ。
◆スマホ画面と同じ高強度の「ゴリラガラス」を設定
2022年モデルには、高強度の「ゴリラガラス」を、純正オプションとして設定する。ゴリラガラスは、米国に本拠を置くコーニング社が開発したもの。スマートフォンの画面に使用されており、薄型でありながら、優れた強度や傷が付きにくいことで知られている。
ジープは、米国向けのラングラーの2022年モデルに、このゴリラガラスを純正オプションとして設定した。「ジープ・パフォーマンス・パーツ」から、交換用フロントガラスとして発売される。
純正用品ブランド「Mopar」の薄型のゴリラガラス向けインナーと、52%肉厚のアウターを組み合わせることにより、軽量さと耐久性を両立させた、と自負する。ハードなオフロード走行において、飛び石などによるフロントガラスの亀裂や破損に対しても、優れた耐久性を発揮するという。なお、ゴリラガラスには、Moparから2年間、走行距離無制限の保証が付帯する。
◆3種類のパワートレイン
2022年モデルのパワートレインは、3.6リットルV型6気筒ガソリン「ペンタスター」エンジンが、最大出力285hp、最大トルク36kgmを発生する。マイルドハイブリッドの「eTorque」テクノロジーと8速ATを組み合わせる。
2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力270hp、最大トルク40.8kgmを引き出す。4ドアモデルでは、3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「EcoDiesel」エンジンも選択できる。最大出力は260hp、最大トルク61.1kgm。強力なトルクに対応するために、8速ATの「TorqueFlite8HP75 」を組み合わせている。