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フォード マスタング EV、航続505kmに拡大…米2022年型
フォードモーターは12月17日、フォード『マスタング・マッハE』(Ford Mustang Mach-E)の2022年モデルの受注を米国で開始した。現地ベース価格は、4万3895ドル(約498万円)と発表している。
◆従来型に対して3%の航続延長
2022年モデルのマスタング・マッハ-Eには、「カリフォルニアルート1」グレードが用意された。エクステンディッドレンジバッテリーを搭載し、駆動方式RWD(後輪駆動)仕様の場合、EPA(米国環境保護局)認定の航続見込み値は、314マイル(約505km)に到達する。これは、従来型の航続305マイル(約491km)に対して14km、率にして3%の航続延長となる。
このカリフォルニアルート1グレードでは、電動AWDが新設定された。シートとステアリングホイールには、ヒーター機能が付く。2022年モデルには、蓄電容量70kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。エクステンディッドレンジバッテリーは、蓄電容量が91kWhに大容量化されている。
2022年モデルでは、「プレミアムアイスホワイトエディションアピアランスパッケージ」が選択できる。ブラック仕上げのルーフは、「GT」と「GTパフォーマンス」に標準装備された。グラバーブルーメタリックとサイバーオレンジメタリックは、全グレードで選択可能に。アイスブルーシルバーメタリックは、2022年モデルの新色だ。
◆ツインモーターは最大出力480hp
マスタング・マッハEの高性能グレードがGTだ。GTグレードのモーターは、前後に搭載されており、2つのモーターは合計で最大出力459hp、最大トルク84.6kgmを獲得する。駆動方式は4WDの「eAWD」だ。0~96km/h加速は3秒台の性能を発揮する。
GTには、さらなる高性能仕様として、GTパフォーマンスエディションを設定する。モーターが強化されており、2つのモーターは合計で最大出力480hp、最大トルク87.6kgmを引き出す。ベースのGTに対して、パワーは21hp、トルクは3kgm引き上げられた。駆動方式は4WDのeAWD。0~96km/h加速は3.5秒の性能を可能にしている。
4WDシステムのeAWDは、前後アクスルに独立してトルクを分配し、後輪駆動モデルよりも優れた加速とハンドリング性能を追求する。フォードモーターは4WDシステムをチューニングして、トラクション性能や雪などの滑りやすい路面でのコントロール性能を高めた。
バッテリーは、車両の床下に配置され、マイナス40度という低温でテストされた。この水冷式バッテリーは、衝撃吸収構造の防水バッテリーケース内に搭載される。マスタング・マッハEは、急速充電に対応している。10分間で、およそ100km走行分のバッテリー容量が急速充電できる性能を備えている。
◆ブレンボ製ブレーキと磁性体を使うダンパー
GTパフォーマンスエディションには、赤いブレンボ製キャリパーを備えた19インチフロントブレーキ、245/45R20サイズのピレリ製サマータイヤ、20インチのマシーン加工ホイールなど、スポーティな装備が盛り込まれる。リアには、GTパフォーマンスエディションのエンブレムが付く。
インテリアは、フロントシートに「フォード・パフォーマンス」のメタリックステッチが配され、パフォーマンスグレーの「ActiveX」素材をあしらう。インストルメントパネルには、アルミ製トリムを採用している。
足回りには、「MagneRide」ダンパーを装着する。磁性体を使用したダンパーによって、ハンドリングパフォーマンスを追求した、としている。