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【マツダ ロードスター 改良新型】主査「乗ればすぐに分かる」…軽量 990S 仕様

  • 《写真提供 マツダ》
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マツダは12月16日、小型オープンスポーツカー『ロードスター』を改良するとともに特別仕様車を設定し、同日から予約を始めたと発表した。発売は年明け1月中旬を予定している。

全モデルを対象にした技術改良では「人馬一体の楽しさを更に高める取り組み」(開発責任者の齋藤茂樹ロードスター主査)として、旋回時の安定性などを高める「KINEMATIC POSTURE CONTROL (KPC)(キネマティック・ポスチャー・コントロール)」を新開発した。

ロードスターのリアサスペンションは元々、ブレーキをかけると車体を引き下げる「アンチリフト力」が発生する構造になっており、KPCはこの特性を最大限に活かすようにしている。高速で旋回する際に、一定以上の加速度がかかると、リアの内輪側にわずかなブレーキをかけて車体を引き下げ、旋回姿勢をより安定させる。ブレーキなどのシステム制御の改良なので、重量の増加はゼロという。

特別仕様車は、車両重量が990kgの最軽量グレードである「S」よりも更なる軽量化を図った「990S(キュー・キュー・マル・エス)」と、ルーフ部にネイビー色を採用した「Navy Top(ネイビートップ)」を設定した。990Sは、ロードスターの原点でもある「軽いことによる楽しさ」を追求し、鍛造アルミホイールなどによるバネ下重量の低減やシャシーとエンジンの専用チューニングを図っている。

齋藤氏は「ダンパーをクルマが動くぎりぎりの減衰力からチューニングするなどにより、しなやかな走りの開発ができた。乗って少し走っていただくとすぐに分かるレベル」と話している。

このほか、RF(リトラクタブルハードトップモデル)に「テラコッタ」の内装色を設定した新機種「RF VS テラコッタ セレクション」を追加した。

価格(税込み)は262万3500円から392万2600円で、国内では年間5000台の販売を計画している。特別仕様車の990Sは400台の予定だが、正式発表前から強い引き合いになっているという。