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インフィニティ『QX50』、可変圧縮比「VCターボ」搭載…2022年型を米国発表
日産自動車の海外向け高級車ブランドのインフィニティは12月8日、『QX50』(Infiniti QX50)の2022年モデルを発表した。
従来型インフィニティQX50は、日本では日産『スカイラインクロスオーバー』として、販売されていた。現行型は2017年秋、ロサンゼルスモーターショー2017でワールドプレミアされた。
現行モデルの外観は、インフィニティの最新デザイン言語を導入しつつ、エアロダイナミクス性能を高めているのが特長だ。インテリアは、高品質な素材を採用し、職人の手によって仕上げられた。中型プレミアム SUVとしては、セグメントトップクラスの広々としたキャビンスペースを実現した、と自負する。
◆ワイヤレスのApple CarPlayを備えたデュアルタッチスクリーン
2022年モデルには、Apple「CarPlay」を全グレードに装備した。後席の乗客向けに、タイプC のUSB充電ポート、後席ドアでも作動するインテリジェントキーエントリー、後席のドアハンドルのLEDウェルカムライト、自動防眩リアビューミラーなどが装備されている。
ワイヤレスのApple CarPlayを備えたデュアルタッチスクリーンの「INFINITI InTouch」インフォテインメントシステムは、上側が8インチ、下側が7インチ。Wi-Fiホットスポットは、最大7台のデバイスが接続できる。INFINITI InTouchサービスは、自動衝突通知と緊急通報サービスが利用できる。
ボディカラーは、エルモサブルー、ミネラルブラック、グラファイトシャドウ、ブラックオブシディアン、マジェスティックホワイト、ルナホワイト、ダイナミックサンストーンレッドに加えて、2022年モデルの新色として、スレートグレーの合計8色を用意している。
◆2.0リットル直列4気筒ターボは最大出力268hp
2022年モデルには、「VCターボ」エンジンを搭載する。VCターボは、世界初の量産型可変圧縮比エンジンで、最大の特徴は走行状態によって、圧縮比を8から14の間で可変させる技術を採用した点にある。インフィニティは新世代の2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンに、このVCターボ技術を導入した。
VCターボ付きの2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力268hp、最大トルク38.7kgmを発生する。インフィニティによると、高出力と燃費を両立しながら、ノイズや振動も抑え、軽量コンパクト化も追求しているという。
シフトダウン時のレブマッチング機能とパドルシフトが付いたCVT「エクストロニック」を組み合わせる。オプションで、インテリジェントAWDシステムが選択できる。インテリジェントAWDは、駆動力の最大50%を後輪に振り向けることができ、全天候型の信頼性を追求している。
◆「プロパイロットアシスト」を全グレードに標準化
2022年モデルでは、高速道路の単一車線において、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動で制御する自動運転技術の「プロパイロットアシスト」を、全グレードに標準化した。プロパイロットアシストは渋滞走行や巡航走行において、ドライバーを支援する。
プロパイロットアシストを使用すると、ドライバーは車線の中央に留まり、ブレーキをかけたり、加速したりすることができる。これにより、長距離走行での疲労を軽減するという。
ドライバーをさらに支援するために、2022年モデルには死角警告、車線逸脱警告と車線逸脱防止、歩行者検出機能を備えた自動ブレーキ、予測前方衝突警告、後方自動ブレーキ、リアクロストラフィックアラートが、全グレードに標準装備されている。