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マツダ CX-5 改良新型、2.5ターボは256馬力に強化…今冬米国発売
マツダの米国部門は11月30日、改良新型『CX-5』(Mazda CX-5)を今冬、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、2万5900ドル(約295万円)と発表されている。
◆グリルやバンパーの変更で表情一新
改良新型では、デザインとパフォーマンスのアップデートを重視した。これらのアップデートは、マツダの最新クロスオーバー車と同様のルックスを表現しているという。
改良新型で目を引く変更点は、リフレッシュされたエクステリアだ。マツダのデザイナーは、フロントエンドとリアエンドの改良に重点を置いた。キャラクターラインを最小限に抑えて、エレガントな外観を生み出すことを目指している。
フロントマスクは、グリルから外側に伸びる新しいシグネチャーウィングを導入する。グリル内部は、立体的なメッシュパターンに変更された。グリルの左右のメッキを太くしているのも、従来型との違いだ。フロントバンパーも新デザイン。ヘッドライトとテールライトは、水平基調のスリムなデザインとし、最新のLEDテクノロジーを盛り込む。足元は、新形状のアルミホイールで引き締めている。
◆スポーツ志向を鮮明にした2.5リットルターボ搭載車
改良新型では、ターボエンジン搭載車とそれ以外のグレードの差異化が図られた。2.5リットルターボの「SKYACTIV-G 2.5」エンジン搭載車は、スポーツ志向を鮮明にする。エクステリアはグロスブラック仕上げが特長。インテリアは赤いアクセントとステッチを採用している。
2.5リットルターボエンジンを搭載する「シグネチャー」グレードでは、エレガントさを重視した専用ディティールを採用する。外装のモール類は、ボディ同色仕上げとした。明るいシルバー仕上げのアルミホイールとのコントラストを引き出す。インテリアには、ナッパレザーやウッドなどの素材を使用した。
改良新型では、この2.5リットルターボエンジンを強化した。最大出力は256hpと、従来型に対して6hp引き上げられた。最大トルクは44.3kgmを発生する。
◆「Mi-Drive」は3種類の走行モードを切り替え可能
改良新型では、ドライビングダイナミクスと乗り心地の改善が図られた。マツダの最新世代の車両に導入されたドライブモードの採用をはじめ、シート、ボディ、サスペンションを改良している。
改良新型には、「マツダ・インテリジェント・ドライブセレクト(Mi-Drive)」が導入されており、ドライバーはスイッチを押して、ノーマル、スポーツ、オフロードの3種類の走行モードを切り替える。マツダの人間中心の哲学をさらに推し進め、シートを再設計した。ドライバーと乗員の自然で快適な移動体験を生み出すために、より大きな安定性を実現しているという。
サスペンションのアップデートには、減衰制御構造の改良とフレーム剛性の向上が含まれる。これは、不快な振動を抑制し、ロードノイズを低減し、より静かなキャビンとより高品質の乗り心地を実現するのに貢献しているという。
◆米国向けは全車が「i-ACTIV AWD」搭載
改良新型の米国仕様には、全車にマツダの「i-ACTIV AWD」を標準装備した。この4WDシステムは、パフォーマンスとドライバーの自信を高めるように設計されており、ドライバーはさまざまな走行条件での移動体験を楽しむことができる、と自負する。
マツダ独自のi-ACTIV AWDシステムは、加速とコーナリングフォースに基づいて、荷重の変化を常時モニターし、パワーを適切なホイールに伝達し、ドライバーの入力に対するほぼ瞬時のレスポンスを追求する。i-ACTIV AWDシステムは、車速に応じてターンインレスポンスと制御をシャープにすることで、車両のパフォーマンスを向上させると同時に、さまざまな道路状況での安全性を引き上げるという。
改良新型CX-5を皮切りに、マツダの米国向け「CX」モデルには、2022年型から順次、i-ACTIV AWDを標準装備していく。i-ACTIV AWDを標準化することで、マツダのドライビングダイナミクスが強調される、としている。