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【三菱 デリカD:5 新型】パワートレインはディーゼル+4WD一択、その理由

  • 《撮影 工藤貴宏》
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11月21日から予約受注がはじまった新型『デリカD:5』。三菱自動車によると正式発表と発売は「2018年度中」で予定価格は約385~約425万円(税込)という。

グレードはベーシックな仕様から「M」、18インチタイヤ&ホイール、運転席側電動スライドドア、そしてAC100V電源などが備わる「G」、運転席パワーシート&前席シートヒーター、電動テールゲートが組み込まれる「Gパワーパッケージ」、そして全方位カメラ(マルチアラウンドモニター)などが追加される最上級仕様「P」の4タイプとなっている。

興味深いのは用意するドライブトレインだ。新型ではエンジンはディーゼル、駆動方式は4WDのみ、と1本化しているのである。

「デリカとして特徴を伸ばそうというのが狙いです」。そう説明するのは新型デリカD:5の開発をとりまとめたCPS(チーフプロダクトスペシャリスト)の大谷洋二さんだ。「新型は4WDとディーゼルの組み合わせに絞りました。実は、従来モデルもパワートレインの仕様としてはディーゼルの4WDが多かったのです」と続ける。

たしかに販売状況を振り返ってみると2012年にディーゼル搭載車が追加されて以降、デリカD:5 の販売は約90%がディーゼルの4WDモデルという統計となる。そんな背景があり、新型はディーゼル+4WDに的を絞ったというわけだ。

いっぽうで、ガソリン車の最大の長所は車両価格が安いことにある。そこでディーゼル4WDモデルではなくリーズナブルなガソリン車が欲しいというユーザーのために、新型発売後もガソリン車は従来モデルが継続販売。その従来モデルには4WDだけでなく2WD車もラインナップされている。