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トヨタ『アイゴX』、スパイスに着想のグリーン+オレンジのアクセント…欧州発売限定車
トヨタ自動車の欧州部門は11月5日、新型Aセグメントクロスオーバー車の『アイゴX』(Toyota Aygo X)に、欧州発売記念限定車の「カルダモン」を設定すると発表した。
◆アイゴXの欧州発売から6か月の期間限定で受注可能
モデル名のカルダモンとは、香辛料のひとつ。アイゴXは、「スパイシー」を開発テーマに掲げており、欧州発売記念限定車に「カルダモン」の名称が付された。アイゴXの欧州発売から、6か月の期間限定で受注できるモデルになる。
ボディカラーは、実物のカルダモンをモチーフに、低彩度のグリーンのボディカラーを採用した。前後バンパーやサイドには、オレンジ系の「マンダリーナ」のアクセントが入る。専用の18インチマットブラック仕上げのアルミホイールにも、オレンジ系のアクセントストライプが添えられた。
マンダリーナのテーマは、インテリアにも反映された。ダッシュボードのパネルとシートのファブリックにも、オレンジのアクセントが配されている。
◆最小回転半径はセグメントで最小の4.7m
アイゴXには、トヨタの「GA-B」プラットフォームを導入した。切り詰められたフロントとリアのオーバーハングや、絞り込まれたリア部分などが特長のユニークなクロスオーバー車をデザインしたという。
アイゴXの全長は3700mmで、アイゴよりも235mm長い。ホイールベースはアイゴに対して90mm延ばされた。フロントのオーバーハングは新型『ヤリス』よりも72mm短い。ホイールサイズも、アイゴにはなかった最大18インチが装着できる。
アイゴXは、都市部に住むユーザーをターゲットにしている。最小回転半径は、このセグメントで最も小さい4.7mに抑えられた。
◆従来のアイゴに対して室内スペースが拡大
アイゴXの全幅は1740mmで、アイゴに比べて125mmワイド化された。その結果、室内スペースが拡大しており、前席のシート間は20mm、ショルダースペースは45mm拡大している。ラゲッジスペースは、セグメントをリードする、と自負する。荷室の長さがアイゴよりも125mm長くなり、荷室容量が60リットル以上増加して231リットルに。後席の後ろには、「スマートスペース」が用意されている。
ステアリングシステムは、ヨーロッパの都市部と郊外の走行に合わせてチューニングされた。新開発の「S-CVT」トランスミッションは、パワーと燃費のバランスを維持しながら、クラス最高のレスポンスや直感的な加速、直進安定性を可能にしているという。大型化されたホイールとタイヤは、「TNGA」サスペンションと連携し、ロール剛性の向上とロール低減を図りながら、卓越した乗り心地とコントロール性を実現した、と自負する。
コンパクトなクロスオーバー車となったアイゴXは、アイゴに対して最低地上高を11mm引き上げた。これにより、ドライバーには、安心感を与えるという。アイゴよりもシート位置が55mm高くなっているため、自転車や歩行者など、他の道路利用者の視認性が高まった。さらに、視認性を向上させるため、Aピラーの角度を変更している。
◆開口部が40mm拡大された新開発のキャンバストップ
トヨタとJBLが協力して、アイゴXの特性に合わせたプレミアムオーディオシステムを開発した。オーディオシステムは、出力300Wのアンプとトランクの大型200mmサブウーファーを組み合わせた4スピーカーシステムで構成されている。パワフルな低音、ダイナミックなスピーカーレスポンス、クリアでワイドなサウンドステージを実現するという。
オプションで格納式キャンバストップが選択できる。Aセグメントのクロスオーバー車としては、初の装備になるという。新開発のキャンバストップは、開口部が40mm拡大され、視野角も20%増加させることにより、ドライバーの開放感を最大化するように設計されている。
また、このキャンバストップは、プレミアムモデルと同じ高品質の素材を使用して、耐水性や防埃性能を追求する。新構造のウィンドデフレクターによって、耐久性と堅牢性も向上させた、としている。