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フェラーリの新型V12ハイパーカーは「ネオレトロ」スタイルが目玉に

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フェラーリが開発を進める新型ハイパーカーの開発車両を、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。

フェラーリは2018年9月、新シリーズ「Icona」初のモデルとして、フロントエンジンの『モンツァSP1』と『モンツァSP2』を発表したが、この新型モデルはそのシリーズ第2弾となる。これまで『ラ・フェラーリ』のテストミュールが目撃されていたが、市販型ボディはこれが初だ。

捉えたプロトタイプは、サイドミラーをドアからフロントフェンダーへ移動しレトロ感をアップ。リアバンパーには排気口らしきものがみえる。実際のパイプは見えないが、その口径はかなり大きいようだ。そのほかテールライトに統合されたスポイラーや、5スポークホイールなどが確認できる。

また丸みを帯びたバブルルーフライン、ハイセットテールなどからは、1960年代にデイトナ24時間レースでワンツーフィニッシュを飾ったミッドシップエンジンの「330P4」からインスパイアされている様子が伺える。

新型ハイパーカーは「ラ・フェラーリ アペルタ」から基本的なカーボンファイバーシャーシを流用、そのDNAを継承するが、純粋なICEセットアップが予想されるため、ラ・フェラーリのハイブリッドハードウェアは見送られる可能性が高い。

そのパワートレインは、『812コンペティツィオーネ』から流用される6.5リットルV型12気筒自然吸気エンジンを搭載、最高出力は830ps、最大トルク692Nmを発揮すると予想される。

SP1とSP2は限定500台が販売されたが、新型Iconaではさらに縮小。限定300台程度で販売される可能性がありそうだ。また当然のことながら、超高級フェラーリとして、250万ドル(約2億7500万円)から300万ドル(約3億3000万円)の間になることは確実だろう。

Icona最新モデルのワールドプレミアは、11月の「Final Moniali」イベントと予想されているが、実車はすでに顧客に披露され、注文を受けているという。