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ベントレー、1930年代の車体カラーが復活

  • 《photo by Bentley》
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ベントレー(Bentley)は10月4日、英国クルーのデザイン部門が70周年を迎えたことを記念して、カスタマイズ部門の「マリナー」がヘリテージカラーを復活させた、と発表した。

マリナーのチームはアーカイブを調査し、その起源が1930年代にまで遡る数多くのエクステリアカラーを発見した。ダブグレー、クラレット、オールドイングリッシュホワイト、オックスフォードブルーの4色は、最新のベントレー車に塗装した場合、クラシックな雰囲気を醸し出すという。

ベントレーの英国クルー本社工場では、すべての塗装は熟練した手作業で塗布される。さらに、最新のロボット技術を駆使して、各車両に最終的な仕上げを施している。

◆「マリナー・パーソナル・コミッショニング・ガイド」を通じて15色以上を指定可能に

また、マリナーのチームは、50年以上も現役で活躍している15色以上のカラーを発見した。顧客はこの15色以上のカラーを、「マリナー・パーソナル・コミッショニング・ガイド」を通じて指定することができる。これらのカラーのひとつが、セージグリーンだ。英国クルーのベントレー本社で新たに広報車両として登録された『フライングスパーV8』に、セージグリーンの塗装が施された。

新型フライングスパーV8の広報車両には、1950年代に使用されていたセージグリーンのエクステリアカラーが採用された。「ブラックラインスペシフィケーション」とのコントラストが追求されており、繊細かつ個性的なエクステリアに仕上がっている、と自負する。

レザーインテリアの色は、カンブリアングリーンとポートランドの2色を使用した。「カーボンファイバー・テクニカル・フィニッシュ」を装備しており、よりモダンなインテリアに仕上げられているという。

ブラックラインスペシフィケーションでは、ベントレーの象徴的な「フライングB」のマスコット、ラジエターベーン、マトリックスグリル、サイドウィンドウ周り、ドアとリアバンパーの下部ブレードが、ブラック仕上げになる。また、フロントとリアのライトベゼル、ドアハンドル、ウィングベント、エグゾーストアウトレットにも、ダーク処理が施される。

◆ベントレーで最も長い歴史を持つ色のひとつがダブグレー

マリナーと「エクステンデッドパレット」を構成する4つのボディカラーは、ベントレーを最も象徴するモデルのひとつ『Rタイプコンチネンタル』の時代から選ばれた色を含めて、30年分をカバーしている。

ダブグレーは、ベントレーで最も長い歴史を持つ色のひとつだ。エクステンデッドカラーパレットの一部として採用された色は、1930年代のダービー・ベントレーの時代にまで遡るという。

エリザベス女王の在位50年を記念して、2002年に行われた「ゴールデンジュビリー」を祝う車に使用するために特別に作られたクラレットは、リッチなデュオトーンカラーだ。このユニークな色合いは、1940年代以降のすべての王室用ベントレーに使用されているロイヤルクラレットからインスピレーションを得ている。クラシックなヘリテージカラーで、暖かみのあるソリッドな色調が特長だ。

◆1950年代のオールドイングリッシュホワイトも選択可能に

マリナーの特別色のオールドイングリッシュホワイトは、1950年代に遡る。この白は、ソリッドなホワイト仕上げになる。ベントレーのカラーパレットの中で、最も深いブルーのひとつでが、オックスフォードブルー。このソリッドカラーは1960年代に初めて作られ、1998年の「ダイアモンドシリーズ」で再設定された。

さらにパーソナライズしたい顧客は、マリナーの「パーソナルコミッショニングサービス」が利用できる。歴史的な意味を持つ色を追加することで、顧客は簡単に自分だけのヘリテージカラーを作ることができるという。

ベントレーは、自動車メーカーの中でも、最大級のカラーパレットを用意している、と自負する。クルーで行われるすべての塗装は、熟練した職人と最新のテクノロジーを駆使して施され、ビスポークでラグジュアリーな車両を届けていく、としている。