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不具合指摘が多い「運転支援」…自動車初期品質調査

  • 《図版提供 J.D. パワー ジャパン》
  • 《図版提供 J.D. パワー ジャパン》

J.D.パワージャパンは、2021年日本自動車初期品質調査の結果を発表。不具合指摘が最も多かったのは「運転支援」であることがあきらかになった。

調査は新車購入後2~13か月経過したユーザーを対象とし、所有する自動車の不具合経験を9カテゴリー221項目について聴取し、自動車の初期品質に関するユーザー評価を明らかにする。今年で11回目の実施。カテゴリーは「外装」、「走行性能」、「装備品/コントロール/ディスプレイ(FCD)」、「運転支援」、「インフォテインメント」、「シート」、「空調」、「内装」、「パワートレイン」の9つ。すべての不具合項目は車100台当たりの不具合指摘件数(PP100)として集計され、数値が低いほど品質が高いことを示す。

調査結果によると、2021年の総合不具合指摘件数は業界平均で137PP100。業界平均を下回る不具合指摘数となったのはランキング対象14ブランド中5ブランドだった。最も不具合指摘が少なかったのはレクサス(111PP100)。マスマーケットブランドではダイハツ(120PP100)の不具合指摘数が最も少なかった。

9カテゴリーの中で不具合指摘が最も多かったのは「運転支援(23.6PP100)」、次いで「インフォテインメント(23.4PP100)」だった。「運転支援」カテゴリーの不具合項目である「車線逸脱ワーニング/レーンキープアシスト – 警告がわずらわしい(6.3PP100)」は、全221項目の中で最も不具合指摘が多い項目だった。「インフォテインメント」の不具合指摘は、輸入ブランドが国内ブランドを上回った。年代別では39歳以下層で28.4PP100、60歳以上層で19.3PP100。若い年代ほど不具合指摘が多く、「運転支援」についても同様の傾向がみられた。

ブランド別ランキングは、レクサスが111PP100で8年ぶりの総合トップ。2位はダイハツ(120PP100)でマスマーケットブランドトップ、3位は日産(124PP100)、4位ホンダ(127PP100)、5位スズキ(134PP100)となっている。

車両セグメント別モデルランキングトップはは、軽ハイトワゴンがダイハツ『キャスト』、軽スーパーハイトワゴンがダイハツ『ムーヴキャンバス』。コンパクトはトヨタ『パッソ』、コンパクトSUVは日産『キックス』。ミッドサイズはトヨタ『プリウス』、ミッドサイズSUVはスバル『XV』。コンパクトミニバンはスズキ『ソリオ』、ミニバンはトヨタ『ノア』だった。