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災害対策用レッカー車完成、緊急車両が走る救援ルートを確保

  • 《写真提供 ヤマグチレッカー》
  • 《写真提供 ヤマグチレッカー》

ヤマグチレッカーは9月14日、大規模災害発生時における緊急車両の通行ルート確保を目的とした道路啓開用4輪駆動レッカー車を開発したと発表した。

ヤマグチレッカーは1984年の創業以来、事故・故障車両の緊急排除を目的としたレッカー車を提供してきた。

近年、大雨・台風・地震・津波・土砂崩れ・大雪・火山噴火など、自然災害が頻発また激甚化。それによりライフラインである道路が被災車両等でふさがれて通行不能になれば国民生活は立ち行かなくなる。同社では、その様な悪条件下でも問題なく運用・稼働できる道路啓開用レッカー車を開発した。

ベースシャシには洪水、大雪、土砂崩れの中でも稼働可能な高床4輪駆動シャシ(いすゞ2RG-FTS90S2型)を選択。副変速機を備えることによりコンパクトな車体ながら車両重量50トンもの大型車両の牽引排除も可能となっている。

レッカーブーム能力は14.5トン。6.8トンのメイン油圧式ウインチを2基装備し、最大5.1mの高さより上下左右あらゆる方向からも障害物の撤去作業ができる。さらに3.6トンの補助油圧式ウインチを車両前後にも各1基装備し、レッカーブームで障害物を吊り上げながらのウインチ引き出し作業も可能とした。

また、油圧駆動式高圧エアコンプレッサーを装備。高機能エアー式マットジャッキの使用、大型トラックのタイヤ脱着作業や応急修繕作業にも威力を発揮する。