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スバル WRX 新型発表「SUV風セダン」デザインに2.4Lターボ、新ATも
スバルオブアメリカは9月10日、スポーツセダンの新型『WRX』を発表した。WRXとして初めてスバルグローバルプラットフォームを採用。6速マニュアルトランスミッション(6MT)に加え、新たなオートマチックトランスミッション(AT)「スバル パフォーマンス トランスミッション」を採用するなど、全域で進化した。
エンジンは最新の2.4リットル水平対向ターボエンジンで、最高出力は約275ps(271hp)、最大トルクは約350Nm(258lb-ft)を発揮。シンメトリカルAWDに、アクティブトルクベクタリングを備えた。スバル パフォーマンス トランスミッションは2速から3速へのシフトアップを最大で30%速く、逆にシフトダウンは50%速くおこなうことができるという。ブレーキング時に最適な回転数に合わせシフトダウンすることで、理想的なコーナー脱出が可能な制御を組み込んだ。
注目はその外観だ。「SUV風セダン」とも呼べそうなブラックのフェンダーガードを装着したワイドボディデザインが特徴となっており、ラリーでの活躍を視野に入れたであろう攻撃的なデザインとなっている。ヘッドライトやフロントマスクは最新の『レヴォーグ』などと共通で、シャープなイメージ。ボディサイドは盛り上がったフェンダー、エッジの立ったキャラクターラインが力強さを与えている。またテールライトは火山のマグマを彷彿とさせるものとなった。
新たに高級グレード「GT」を設定。電子制御ダンパーを備え、新たなドライブモードセレクトを搭載。ステアリングフィール、ダンパー設定、SI-ドライブ設定など最大430もの異なるカスタマイズオプションに対応する。黒のウルトラスエードを採用したレカロシートはGT専用だ。またマットグレー仕上げの専用18インチアルミ合金ホイールに245/40R18タイヤを組み合わせる。
最新プラットフォームを採用したことで安全装備も最新のものにアップデートされた。AT車にはアイサイトを装備。視野角の拡大やソフトウェアの改善により、より広範囲での予防安全、事故軽減に貢献する。車線逸脱防止機能はよりスムーズで自然な支援を可能とした。またWRXとして初めてレーンセンタリングを備えた高度なアダプティブクルーズコントロール(ACC)を搭載。このほかにも衝突回避ステアリングなど、スポーツモデルでありながら安全装備を充実させているのにも注目だ。
今回の発表はスバルのメイン市場である北米からとなったため、上記の仕様などは全て北米モデルのもの。日本への導入時期や仕様の詳細は不明だが、最上級モデル「STI」の登場も含めて更なる情報に期待だ。