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インテルがロボタクシー発表、2021年イスラエルとドイツで運行開始予定
インテル傘下のモービルアイは9月7日、IAAモビリティ2021において、公道走行の準備が整った6名乗りの自動運転EVを発表した。商用のライドヘイリング・サービスの「ロボタクシー」として、2022年にイスラエルのテルアビブとドイツのミュンヘンで運行を開始する予定だ。
この自動運転EVは、中国に本拠を置くNIO(ニーオ)の『ES8』がベース。「AVKIT58」に8つの「EyeQ 5」SoC(システム・オン・チップ)を備えた自動運転システム「Mobileye Drive」を搭載する。モービルアイの自動運転EVは、サービスブランド「MoovitAV」で運営される予定だ。
完全自動運転を実現するには、拡張性のあるさまざまなソリューションが必要。モービルアイの自動運転車は、効率性、アクセスのしやすさ、安全性能をはじめ、経済性と地域性の両面でスケーリングも考慮して、設計されている。カメラ、レーダー、ライダーセンサーを備えた「True Redundancy」センシングソリューション、クラウドソーシングによる 「Roadbook AV」マップ、責任感知型安全論(RSS)運転ポリシーというモビリティの3大要素となる機能をすべて実装した初の自動運転車、と自負する。
モービルアイの自動運転EVに搭載されたMobileye Drive自動運転システムは、荷物の配送から乗客の輸送まで、幅広いタイプの車両で使用でき、現在利用可能な自動運転ソリューションにおいて、最も高い汎用性が見込まれるという。例えば、自動運転シャトルの組み立てに使用する自動運転車のシャシー製造において、モービルアイとシェフラーとの協業が計画されている。
また、モービルアイはすでに、配送のラストワンマイルでの自動運転を目指す「Udelv Transporter」の車両にMobileye Driveを供給することで「Udelv」と合意した。さらに、これまでにフランスとドイツでの自動運転シャトルの製造と展開において、「Transdev」や「Lohr」と提携している。