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メルセデスベンツ Sクラス、ヒアのデジタル地図で自動運転レベル3可能に
ヒアテクノロジーズ(HERE Technologies、以下ヒア)は9月6日、ドイツで開幕したIAAモビリティ2021において、同社の「HDライブマップ」が2021年内に、メルセデスベンツ『Sクラス』新型の「DRIVE PILOT」に搭載されると発表した。
ヒアはオランダに本拠を置くデジタル地図の大手で、同社のナビゲーションサービスは、世界中で1億台を超える車両に組み込まれている。ヒアには、アウディ、BMW、ダイムラー(メルセデスベンツ)、インテル、ボッシュ、コンチネンタル、パイオニアなどが出資している。
ヒアのHDライブマップが2021年内に、メルセデスベンツSクラス新型の「DRIVE PILOT」に搭載される。DRIVE PILOTは、ドイツで最初のSAEレベル3の自動運転システムだ。 ヒアのHDライブマップは、道路網に関する正確な情報を事前に車両システムに提供する。これにより、新型Sクラスは、SAEレベル3の自動運転を可能にする。
DRIVE PILOTが作動すると、車両の速度と前方の車両との車間距離が自動的に制御され、ドライバーの操作なしに車線内に車両を維持する。高精度のクラウドベースのヒアのHDライブマップは、車両の正確な位置や前方の危険に関する情報を提供する。たとえば、車線が規制される前に速度を落とすなど、変化する道路状況に車両を適応させることができる。
メルセデスベンツは2021年の第4四半期(10~12月)、ドイツ向けの新型SクラスにDRIVE PILOTを設定する予定。当初は、交通量が多い場合や混雑した状況下において、法的に許可された60km/hを上限に、ドイツの高速道路などで自動運転できるようになる、としている。