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ルノー 5、2024年の市販化決定、再生可能エネルギーを利用し生産予定

  • 《photo by Renault》
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  • 《Photo by Jan Hetfleisch/Getty Images News/ゲッティイメージズ》
  • 《photo by IAA MOBILITY》
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ルノーグループ(Renault Group)は9月7日、IAAモビリティ2021において、コンセプトカーのルノー『5(サンク)プロトタイプ』を、2024年に量産化すると発表した。同車は、ルノーの名車、『5』(サンク)の再来を掲げるコンセプトカーだ。

◆誕生50周年を迎えるルノー5

ルノー5は、フランス乗用車史上最多の生産台数を記録し、「クルマのジーンズ」と呼ばれるルノー『4』(1961年発売)の後継モデルとして、1972年に誕生した。ルノー5は、機能性とデザイン性を兼ね備えた車として、ルノー4同様に多くの人々に受け入れられ、ルノーを販売台数で欧州首位の自動車メーカーに押し上げた。

ルノー5には、高性能モデルの『5ターボ』(サンクターボ)も用意されていた。5ターボはルノー5をベースに、エンジンをミッドシップマウントに変更。WRC(世界ラリー選手権)のグループ4 参戦のホモロゲーションモデルとして開発されたモンスターマシンだった。

◆かつてのルノー5に触発されたデザイン

ルノーグループは2021年1月、コンセプトカーのルノー 5プロトタイプを、フランスでワールドプレミアした。同車は、ルノーの名車のひとつで、1972年に発売されたルノー5へのオマージュとして開発されたEVコンセプトカーだ。

EVコンセプトカーとして発表されたルノー5プロトタイプは、さらなる電動化に取り組むルノーの新しい方向性を示した1台でもある。ルノーグループは、「ルノーリューション」プログラムの一環として、今後5年間の新戦略を発表した。この計画では、ルノーがテクノロジー、サービス、クリーンエネルギーのブランドになることを目指している。

ルノーのデザインディレクターのジル・ヴィダル氏が率いるチームによって設計され、かつてのルノー5に触発されたデザインを採用する。ルノー5プロトタイプは、過去と再びつながり、インスピレーションを引き出して、単に複製するのではなく、それらの輝かしい時代の精神を見つけることを目指したという。現代的なアプローチで、ヨーロッパのEVをどのように民主化するかを、ルノー5プロトタイプで提示した。

◆前後の「RENAULT」のロゴが光る

ルノー5プロトタイプは、コンパクトなシティカーであり、100%EVのモダンな未来に適合するように開発された。イエローのボディカラーはポップで、楽しさを表現した。オリジナルのルノー5のデザイン要素を取り入れている。その現代的なアプローチは、さまざまな仕上げや素材に表れているという。

ひと目でルノー5と識別できるデザインが目標という。ボディラインとフラッシュサーフェス処理、未来的なディテールを盛り込んだ。さらに、オリジナルデザインから採用されたスタイリング要素が、現代的な機能を隠している。

たとえば、ボンネットのエアインテークは充電ハッチを隠し、テールライトにはエアロフラップが一体設計された。バンパーのフォグランプは、デイタイムランニングライトだ。サイドベント、ホイール、リアには、オリジナルの「5」のロゴが配されている。

フロントマスクとテキスタイルルーフは、家具の世界に着想を得ている。フロントとリアでは、「RENAULT」のロゴが光り、アクティブな印象を与えることを狙った。ドアミラーに配置されたフランス国旗は、フランスで開発されたことを強調する。ダッシュボードの小さなディスプレイにも、ロゴが表示される。

◆フランスで再生可能エネルギーを使って生産

ルノーグループは、コンセプトカーのルノー5プロトタイプを、2024年に量産化する計画だ。2024年の量産化に向けて、ルノー5プロトタイプのコンセプトを受け継ぐ市販バージョンの開発を進めていく。

ルノー5プロトタイプの市販モデルは、フランス国内の工場において、水力発電や太陽光発電など、再生可能エネルギーを使って組み立てられる予定だ。バッテリーの生産についても、現行のルノーのEV『ゾエ』と比較して、少なくとも20%のCO2排出量を削減することを目指す、としている。