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アウディ Q3 新型、受注を欧州で開始…3万3700ユーロから

◆エンジンは3種類のガソリンと1種類のディーゼル

アウディは11月8日、新型『Q3』(Audi Q3)の受注を欧州で開始した、と発表した。ドイツ本国でのベース価格は、3万3700ユーロ(約435万円)に設定している。

新型Q3には、2018年春に発表された最上級SUVの『Q8』のデザインモチーフを採用した。8角形デザインのシングルフレームグリルと、大型のサイドエアインレットが力強さを表現する。ヘッドライトには、最新のLEDテクノロジーが盛り込まれた。

新型Q3のボディサイズは、全長4485mm、全幅1856mm、全高1585mm、ホイールベース2680mm。先代Q3に対して、97mm長く、25mmワイド、5mm背が低い。ホイールベースは77mm伸びた。大型化したボディの効果で、室内空間が拡大する。ひざ周りやひじ周り、頭上のゆとりが増した。後席は150mm前後にスライドが可能で、40対20対40の3分割の背もたれは、7段階に傾けることができる。荷室の容量は、後席が通常状態の時に530~675リットルで、後席を折り畳めば、最大1525リットルに拡大する。

欧州仕様のパワートレインは発売当初、3種類のガソリンと1種類のディーゼルの合計4機種を設定、すべて直列4気筒の直噴ターボとなる。最大出力は150hp~230hpまでと幅広い。駆動方式はFFと4WDの「クワトロ」で、トランスミッションは6速MTまたは7速「Sトロニック」を組み合わせる。

◆プレセンスフロントセーフティシステム

新型Q3には、最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載する。「プレセンスフロントセーフティシステム」を標準装備した。これは、レーダーを使用して歩行者、自転車、その他の車両が関わる重大な危険性を検知するもので、ドライバーに視覚的、聴覚的、触覚的な警告を発し、必要に応じて緊急ブレーキを作動させる。車線逸脱警告も標準装備された。これは約60km/hで作動し、車両が車線から逸脱するのを防ぐ。ドライバーがウインカーを操作せず、車両が車線の白線を横切った場合、元の車線に車両を戻すようにステアリングの操舵を支援する。「アダプティブクルーズアシスト」をSトロニック車にオプション設定した。スピードアシスト、交通渋滞アシスト、アクティブレーンアシストの各機能を備える。車線変更警告は、後部の2つのレーダーセンサーが、死角にある車両を検出する。また、後方から車両が高速で接近すると、ドアミラーに警告のLEDを点灯させる。

◆縦列駐車をクロストラフィックアシストが支援

新型Q3には、自動駐車が可能な「パークアシスト」を用意した。縦列駐車の際には、「クロストラフィックアシスト」がドライバーを支援する。システムは、2つのレーダーセンサーを使用して、車両の後部を監視し、危険な状況をドライバーに警告する。4つの360度カメラは、10km/h以下の低速時に、ダッシュボードの大型インフォテイメント画面に車両周囲の状態を表示する。タッチ操作により、ドライバーはバーチャルバーズアイビューやパノラマビューなどを切り替える。これにより、ドライバーは縁石に車両を正確に寄せることができる。

新型Q3には、最新の車載コネクティビティを採用する。新型Q3では、デジタルコックピットの最新「バーチャルコクピット」と大型「MMIタッチレスポンス」を設定した。8.8インチの「MMIタッチディスプレイ」も採用される。上級グレードには、このタッチスクリーンに加えて、10.1インチの「MMIナビゲーション」を標準装備した。地図などの情報は、10.25インチのアウディバーチャルコックピットに表示される。オプションで、最大12.3インチのモニターも選択できる。

◆ナビは音声認識コントロールを採用

新型Q3のMMIナビゲーションは、過去のドライブデータに基づいて、ドライバーの嗜好を認識し、最適なルート提案を行うことを可能にする。ルート計算は、リアルタイムの交通データを使用して、地図およびナビゲーションプロバイダーのサーバー上で行われる。上級グレードのインフォテインメントシステムには、SIMカードを標準装備しており、データのやり取りは、LTEの高速通信規格で行い、「アウディコネクト」サービスを提供する。 これらのサービスには、オンラインでの交通情報、駐車スペースとガソリンスタンドなどに関する情報が含まれている。

このMMIナビゲーションは、新開発の自然言語の音声認識コントロールを採用する。ドライバーの発する言葉を確実に理解し、各種サービスを提供する。