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レクサス ES 改良新型、新スピンドルグリル採用…今秋米国発売へ
レクサス(Lexus)は、改良新型『ES』を2022年モデルとして、今秋米国市場で発売する。8月25日、レクサスの米国部門が発表した。
初代ESは1989年、フラッグシップセダンの『LS』とともに、販売を開始した。これまでに、世界80以上の国や地域において、累計およそ278万台を販売してきたレクサスのラインアップの主力モデルのひとつだ。
◆グリルは新しいメッシュパターンに
改良新型のエクステリアには、フロントのスピンドルグリルに新しいメッシュパターンを採用した。この新グリルは、横方向の流れを強調するL字ユニットの集合体で構成されており、グリルの押し出しを強調し、質感を向上させているという。
アルミホイールは、17インチはスポーク端部を太くして切削光輝加工の質感を強調し、V字に重ね合わせることでスポーティな印象を強化した。ベースグレードに標準装備される18インチホイールは、切削光輝加工とブラック塗装のコントラストが映える多軸スポークを採用し、高級感を演出している。
ボディカラーには、強い陰影により造形を際立たせるソニックイリジウムと、金属質感と高光沢を実現したソニッククロムの2色を新色として設定した。
◆ブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム
ヘッドランプは、単眼ランプは新開発の小型ユニットに変更した。3眼ランプはブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム(AHS)を採用し、機能性の向上を図るとともに、新薄型ランプユニットの採用により、鋭い表情を演出することを目指した。
『RX』やLSで採用したブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム(AHS)は、光源のLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射。ブレードミラーに反射した光が、レンズを介して高速移動しながら、前方を照らす新機構のAHSだ。残像効果で光は動いているように見えないが、ブレードミラーの回転に同期させて、LEDの光を適切なタイミングで点灯・消灯することで、配光を細かく制御することができるという。これにより、従来のAHSより細かい遮光が可能となり、ハイビームの照射範囲を広げることで、対向車や先行車を眩惑することなく、歩行者や標識を認識することができる、と自負する。
改良新型ESは、優れた静粛性と乗り心地を向上させ、上質な快適性を磨き上げることを目指した。また、あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスにつながる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求しているという。
◆タッチディスプレイ化されたマルチメディアシステム
改良新型の室内では、マルチメディアシステムをタッチディスプレイ化した。人間中心の思想に基づき、ドライバーとディスプレイとの最適な距離と角度を見直し、ディスプレイを約100mm近づけるとともに、角度を約5度傾けることでドライバーの手が画面の隅まで届くように変更した。画面には、ガラス素材を採用し、視認性や操作性を向上させている。
トリムパネルには、ラグジュアリーさを演出するウォールナット素材を導入するとともに、新開発の墨ブラックとダークブラウンを採用した。ヘアラインの加飾を、レーザーで一本ずつ彫る加工方法に変更し、より細やかでモダンな雰囲気を追求している。
インテリアカラーでは、ヘーゼルを新規に採用するとともに、ブラウン系でグレイッシュなトーンのモーヴを新設定している。