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日産のフレーム構造SUV、『テラ』に改良新型…表情一新
日産自動車は8月19日、改良新型『テラ』(Nissan Terra)をタイで初公開した。
現行テラは2018年春、北京モーターショー2018でワールドプレミアされた。日産のピックアップトラック、『ナバラ』の車台をベースに開発されたフレーム構造のSUVがテラだ。テラは中国をはじめ、アジア主要市場で販売されている。
◆前後マスクを大幅に変更
現行テラのデビューからおよそ3年半を経て、改良新型テラがタイで初公開された。エクステリアは、フロントマスクを中心に大幅に変更された。日産のシグネチャーCシェイプのクワッドLEDヘッドライトを採用した。両側のヘッドライトには、4つのクアッドLEDが組み込まれる。これにより、明るさを最大34%向上させているという。フロントグリルもメッキを強調した新デザインとし、表情を一新している。
リアも新設計された。ルーフスポイラーからバンパーまで、クロームとシルバーを使用し、高級感を追求した。プレミアムSUVのイメージを演出する18インチアルミホイールも装備している。
ボディカラーには、ホワイトパール、ブリリアントシルバー、ブラックスター、トワイライトグレーの4色を設定した。上位グレードには、特別色として、クーリスレッドとフォージドを用意した。ブラックレッドとバーガンディ、またはブラックとベージュのツートン内装も選択できる。
◆新開発の9インチディスプレイオーディオ
インテリアは、新設計のシートを採用した。キャビンとラゲッジのアレンジを変更する機能が強化された。センターコンソールのワンタッチリモートフォールド&タンブルボタンで、2列目シートを折りたたむことができるオートタンブルシート機能を装備した。リアバンパーの下にセンサーが付いた電動リアゲートも用意されている。
新開発の9インチディスプレイオーディオはタッチスクリーンを備える。「NissanConnect」テクノロジーによって、クラスで初めて、ワイヤレスのApple「CarPlay」によってスマートフォンと接続できる。グーグルの「Android Auto」にも対応した。ドライバーはナビゲーションシステムやエンターテインメントアプリに簡単にアクセスできるという。高解像度の9インチWXGAタッチスクリーンには、音声認識システムが導入されている。Bose製オーディオも設定する。
2列目シートと3列目シートの乗員には、HDMIやスマートTV接続を通じて、オンラインエンターテインメントに接続できる11インチの大型モニター画面を用意した。すべての乗客が、同時に複数のデバイスを充電できる充電ポートも備える。 USB充電ポートのタイプAとCを、フロントコンソール、センターコンソール、3列目シートの最大5か所に設置した。15Wの出力を持つワイヤレス充電器によって、スマートフォンなどを置くだけで充電できる。
◆トルクフルな2.3リットルツインターボディーゼル
パワートレインは、YS23DDTT 型2.3リットル直列4気筒ツインターボディーゼルエンジンを搭載する。最大出力は190hp、最大トルクは45.9kgmを引き出す。トランスミッションは7速ATを組み合わせた。
センターコンソールのロータリースイッチによって、2WDと4WDを切り替える。Dシェイプのマルチファンクションステアリングホイールのスイッチが改良され、車両を簡単に制御できるようになったという。
インテリジェント緊急ブレーキ(IEB)テクノロジーをはじめ、「日産360度セーフティシールド」を採用した。衝突のリスクが高いと判断された場合、システムは自動的に緊急ブレーキを作動させる。車両の周りの物体を検出し警告を発する移動物体検出(MOD)、ブラインドスポット警告(BSW)、インテリジェントアラウンドビューモニター(IAVM)、後退時に背後の物体を検出して警告するリアクロストラフィック警告(RCTA)、インテリジェント前面衝突警告(IFCW)、インテリジェントドライバー警告(IDA)テクノロジーなどを導入している。
インテリジェントバックミラーはクラスで唯一、と自負する。スマートバックミラーを通して、高解像度のカメラ画像を表示する。これにより、後方の視認性が向上する、としている。