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ジープ ラングラー アンリミテッド、「原点」の名を冠した限定車発売へ
FCAジャパンは、ジープ『ラングラー アンリミテッド』に、SUVの草分けであるウィリスオーバーランド『CJ-3A』にインスピレーションを受けた限定車『ラングラー アンリミテッド ウィリス』(Jeep Wrangler Unlimited Willys)を設定し、9月4日より300台限定で発売する。価格は568万円。
ウィリスオーバーランド社は1941年、米軍の要請により、四輪駆動車を開発・製造した米国自動車メーカーだ。CJ-3Aは1948年に発表され、現代のSUVの道筋を付けたパイオニア的な存在。当時軍用車や農耕用車両として使用されていたオフロード車を民生用として広め、人々に未舗装の地を駆け巡る自由な楽しみや冒険の喜びを提供した。自由と冒険のシンボルとなるブランドの初期モデルに冠されていた名称が「Willys」だ。
CJ-3Aは、前型である『CJ-2A』に対して快適性や走行性能を強化。高いオフロード性能を維持しながら実用面でも進化を遂げるCJシリーズの礎を固めた。限定車はそうしたCJ-3Aの精神を受け継ぎ、オフロード性能のさらなる進化と、タフネスを表現したエクステリアを特徴としている。
機能面では、悪路で車体下部を保護するロックレールや、滑りやすい路面でタイヤの空転を抑えることで推進力を高めるアンチスピンリアディファレンシャル、ハードコアモデル『ルビコン』と共通のDana社製M220リアアクスルを搭載し、オフロード性能を強化している。
エクステリアにはブラック仕上げの専用フロントグリルやグロスブラックに塗装された17インチアルミホイール、「WILLYS」ボンネットデカール、「4 WHEEL DRIVE」リアゲートデカールを装備するほか、「Jeep」バッジと「TrailRated」バッジはマットブラック仕上げとしている。
ボディカラーは、ミリタリー感を演出する限定車専用色のサージグリーンC/C(100台限定)と、通常はルビコン専用色であるスティンググレーC/C(200台限定)の2色を特別に設定する。
装備はベース車である「アンリミテッド・スポーツ」に準じており、LEDヘッドライトや車庫入れをサポートする「パークセンス」フロント・リアパークアシスト、「パークビュー」リアバックアップカメラ、前走車との車間距離を維持するストップ機能付アダプティブクルーズコントロールなどを装備する。