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トヨタ・ウーブンプラネット、高精度地図開発の米・カーメラを買収

  • 《写真提供 ウーブン・プラネットグループ》

トヨタグループでソフトウェアを中心としたモビリティの開発を担うウーブン・プラネットは8月18日、次世代道路情報解析に強みを持つ米国・カーメラの買収を完了したと発表した。

カーメラは、車両のクラウドソーシングとリモートセンシングを利用して、ストリートレベルの変化を世界的な広さと高解像度で捉えるサービスを提供する企業。オープンシステムアプローチを採用し、世界の主な自動車会社、商用モビリティ事業者および地図生成プラットフォームと連携している。

ニューヨークおよびシアトルに本社を置き、Google Venturesをはじめとする企業からの支援を受け、地理空間、機械学習、コンピュータービジョンの各分野で活躍する人材から成るチームで開発を進めている。

今回の買収完了により、ウーブン・プラネットは同社のオフィスおよび事業を継承することとなる。また、カーメラのエンジニアはウーブン・プラネットのAutomated Mapping Platform(AMP)チームに加わり、道路や車線を含むグローバル規模の高精度地図プラットフォームへの成長を加速させ、それぞれの地域に適した高精度な地図を用いた安全な自動運転を支援する。

さらに、カーメラの強みである地図の更新や変化点の管理、車両に搭載されたクラウドソース型のカメラは、ウーブン・プラネットが開発する高精度地図プラットフォームを補完し、拡張する。

今回の買収は、米・リフトの自動運転部門「レベル5」に続く2度目の案件。レベル5やカーメラが加わることにより、ウーブン・プラネットはビジョンである「Mobility to Love, Safety to Live」の実現を目指す。