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世界初、移動遠隔自動運転の無人交番をドバイへ納車 三笠製作所

  • 《写真提供 三笠製作所》

三笠製作所は、ドバイ警察と共同開発を進めてきた世界初の移動式交番「SPS-AMV」(Smart Police Station-Autonomous Mobile Vehicle)の2号機を、10月1日に開幕するドバイ国際博覧会(ドバイ万博)に向けて納車すると発表した。

2号機はドバイ万博とその会期中に開かれる中東最大の情報通信技術展示会「GITEX Technology Week」(GITEX)でも展示・配備予定。その実用性が試される。

SPS-AMVは、移動遠隔自動運転の無人交番。ワイヤレス充電および太陽光発電を搭載予定の電動ビークル(AMV)に警察行政サービス端末(SPS)を搭載する。同社がドバイ警察との共同プロジェクトとして2017年から開発を進め、翌2018年のGITEXで1号機となるコンセプトモデルを発表した。

SPS-AMVが本格稼働すれば、スマートホンで同機を希望の場所まで呼び出すことが可能。都市間を移動しながら、移動先の住民に各種支払いサービスや住民票の出力、遺失物の紛失・盗難届等、約30の行政サービスを提供できる。さらにドバイ警察本部とインタラクティブ通信し、犯罪や交通違反を検知・通報する前後方 360°カメラシステム機能も搭載する予定。速度違反や駐車違反の自動検出・通報や、ドバイ警察本部でのSPS-AMV前後方360°ライブストリーミング映像のVR視聴を可能にし、ドバイ警察のパトロール業務の負担軽減につなげていく計画だ。

このほか三笠製作所では、不審者・不審車両の検出や火災判定、交通量調査、道路状況の監視、砂塵嵐・砂嵐予測監視システムといった機能拡充を検討している。