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メルセデスベンツ『シタン』新型、先進運転支援は新型 Sクラス や Cクラス 譲り…8月発表予定
メルセデスベンツは7月26日、8月に初公開する予定の新型『シタン』(Mercedes-Benz Citan)に、最新の先進運転支援システム(ADAS)とコネクトシステムを採用すると発表した。
現行シタンは2012年4月、メルセデスベンツのLCV(軽商用車)として誕生した。メルセデスベンツを擁するダイムラーとルノーの提携効果を生かし、ルノーのLCV、『カングー』をベースに開発されたのが、シタンとなる。
◆ヒルスタートアシストやクロスウィンドアシストを標準装備
レーダーと超音波センサー、カメラによって構成されている新型シタンの先進運転支援システムと駐車システムは、車両の周囲をモニターし、必要に応じて警告を発したり、介入したりして、ドライバーを支援する。メルセデスベンツ『Cクラス』新型や『Sクラス』新型と同様に、「アクティブレーンキーピングアシスト」はステアリング操作の支援を行う。
新型シタンには、「ヒルスタートアシスト」、「クロスウィンドアシスト」、疲労警告システムの「ATTENTION ASSIST」、メルセデスベンツ緊急通報システムが標準装備される。ヒルスタートアシストやクロスウィンドアシストはESP同様、ユーザーが最初はほとんど気付かないスムーズな介入が特長になるという。
乗用ミニバン仕様の『シタンツアラー』新型の先進運転支援システムは、さらに広範囲になる。新型シタンツアラーでは、「アクティブブレーキアシスト」、「アクティブレーンキーピングアシスト、「ブラインドスポットアシスト」、「スピードリミッターアシスト」が標準装備され、ドライバーを支援する。
◆側面衝突の際に前席の間で膨らむセンターエアバッグ
渋滞中の運転を支援するアクティブディスタンスアシスト「DISTRONIC」や、「アクティブステアリングアシスト」はオプションで選択できる。アクティブステアリングアシストは、車両が車線の中央を走行するように支援する。
新型シタンツアラーには、側面衝突の際に運転席と助手席の間で膨らむセンターエアバッグが標準装備される。合計7個のエアバッグが乗員を保護する。パネルバンには、合計6個のエアバッグが標準装備されている。衝突時のエネルギーを効果的に吸収する堅牢なボディ構造も採用した。
新型シタンは、大きな積載量と充分なスペースを備えながら、コンパクトなボディサイズを維持している。両側スライドドアや低い荷室高により、室内へのアクセス性や積載性を追求する。新型シタンツアラーでは、快適な乗り心地を重視したという。
◆「ハイ、メルセデス」と呼びかけて作動する最新のMBUX
新型シタンでは、強力なコンピュータチップ、自己学習ソフトウェア、高解像度画面、鮮やかなグラフィックスを備えた「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)が、車両の操作性を新しいレベルに引き上げた、と自負する。
新型シタンでは、さまざまなバージョンのMBUXがオプションで選択できる。7インチのタッチスクリーンやステアリングホイールのタッチコントロールスイッチによって、直感的に操作することが可能。Bluetooth接続とデジタルラジオ(DABとDAB +)を介したハンズフリーシステムも採用される。高速のハードディスクナビゲーションは、「ハイ、メルセデス」と呼びかける音声制御システムで操作できる。
MBUXによって、多くのコネクトサービスにアクセスできる。「メルセデス・ミー」と組み合わせれば、MBUXはさらにインテリジェントで操作が簡単になる。たとえば、「ハイ、メルセデス」は自然言語で作動する。メルセデス・ミーのコネクト機能には、車両の状態を遠隔で知ることが可能なリモートサービスがある。これにより、ユーザーは自宅や会社などから、いつでも自分の車に関する重要な情報を確認できる。ライブ交通情報と「Car-to-X」データを使用したナビゲーションシステムのおかげで、リアルタイムデータを利用して渋滞を回避し、時間を節約できる、としている。