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車載4カメラ対応、低消費電力型高速インターフェース新製品の量産開始…ザインエレクトロニクス
ザインエレクトロニクスは、車載4カメラ動画像を1チップかつ低消費電力で受信可能な高速インターフェースV-by-One HSの新製品「THCV244A-QP」の量産を開始すると発表した。
新製品は、フルHD 60fps(1秒間当たり60フレーム)の車載カメラ最大4台からの動画像を1チップで受信できる。車載カメラからの送信に同社製THCV241A等のV-by-One HS製品を用いることで、車載カメラ用チップセットとして、業界トップクラスの低消費電力水準を実現。同社従来製品と比較してノイズ耐性を強化したソリューションとなった。
車載カメラでは高画質・高フレームレートの映像データに対する需要が高まっている。カメラセンサや画像処理プロセッサのインターフェースとしてMIPI CSI-2が普及しているが、信号データは通常、数十cm程度しか伝送できない。こうした課題にも、V-by-One HSチップセットを用いることで、伝送距離を15m以上延長できる。
新製品は4カメラによる車載サラウンドビューカメラ、複数カメラによるADAS(先進運転支援システム)や車載電子ミラー、ドライバーモニタリング機能付ソリューション、ドライブレコーダーなど多様な車載カメラに適用できる。またバーチャルチャネル機能により、複数カメラのデータを統合して出力。画像処理プロセッサの限られたポート数を有効活用できる。さらに、新製品を活用したV-by-One HSチップセットは、システム制御ユニットからカメラユニットを制御するGPIO信号を双方向に伝送する機能も搭載している。
新製品は車載分野に加え、監視カメラやAIカメラなどに代表される産業用カメラの複数の4Kリアルタイム動画像も受信可能。4K映像による2眼パノラマ型の監視カメラ、4K 360度カメラ、ドローン搭載4Kデュアルカメラ、店舗無人端末用カメラなどの複数カメラによる動画像を1チップに受信するシステム構成が可能となる。