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東京の西新宿と臨海副都心で自動運転移動サービスへ 都が実証実験の実施を決定
東京都は7月16日、西新宿、臨海副都心エリアで自動運転自動運転移動サービス実現に向けたサービスモデル構築に関するプロジェクトを決定したと発表した。
西新宿エリアのプロジェクトは「都心部特有の自動走行困難な営業ルートでの自動運転バス運行実証」をテーマに京王電鉄バスが実施する。車外カメラ画像やセンサー情報を5Gの大容量通信で送信し、遠隔監視に活用する。顔認証情報を5Gの低遅延通信で送受信し、将来の運賃収受サービスを検証する。
車両は日野の『ポンチョ・ロング』2ドアをベースとした自動運転バスに従来のGNSSやLiDARのスキャンマッチング機能に加え、LiDARの白線・縁石認識機能を高度化したシステムを装備する。
大成建設が「まちのインフラと協調した自動運転サービスの運行実証」をテーマに実証する。トヨタの『JPN TAXI匠』をベースとした自動運転車両を使って信号や道路に設置したセンサー情報を5Gの低遅延通信で送信し、走行支援に活用することや、非GPS環境であるトンネルの壁面改良による自車位置推定の精度向上を実証する。
臨海都心エリアではモビリティテクノロジーズが「自動運転車両を活用した臨海副都心エリアにおける新たなモビリティサービスの実証」をテーマに実施する。
都では「未来の東京」戦略で2025年の無人自動運転による移動サービスの実現を目標に掲げ、「スマート東京実施戦略」でも自動運転の実用化により都の課題解決を目指している。
西新宿エリアは、輸送ニーズの高い地域特性を持ち、「スマート東京先行実施エリア」としても先行的に5Gを整備している。このエリアでは自動運転の2023年度の事業化を目指している。また、臨海副都心エリアでは、自動運転技術を活用した地域課題である回遊性向上や、賑わいの創出につなげることを目指している。
実証実験は2021年度内にそれぞれ2週間から3週間程度実施する。