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トヨタ カローラクロス 米国仕様…シカゴモーターショー2021で実車を発表へ
トヨタ自動車の米国部門は7月12日、米国で7月15日に開幕するシカゴモーターショー2021において、『カローラクロス』(Toyota Corolla Cross)の米国仕様車の実車を初公開すると発表した。
カローラクロスは、「COROLLA MEETS SUV」をキーワードに、顧客の期待を超える車格感を備えた力強さを感じさせるエクステリアと、使い勝手の良さの両立を目指して開発された新型SUVだ。米国では、『C-HR』と『RAV4』の間に位置付けられる。
◆ブラックアクセントを備えたフロントマスク
カローラクロスの外装は、力強さの中に、艶やかな質感や洗練された気品あるデザインを目指した。スペースと車格を表現した伸びやかなサイドビュー、力強いフロントフェンダーも採用している。リアフェンダーとキャビンとのコントラストにより、堂々としたスタンスも狙ったという。
フロントには、ブラックアクセントを備えたLEDヘッドライト、ブラックグリルが装備された。リアには、スポイラーと LEDテールライトが組み込まれる。アルミホイールは、オプションで 17インチや18インチが用意されている。
カローラクロスには、「TNGA」プラットフォームの「GA-C」を採用し、上質な走りや快適な乗り心地、静粛性を追求した。また、快適性能に加えて、広々としたキャビン、乗降性の良さ、あらゆるシーンで使用できるクラストップレベルの荷物スペース、カローラシリーズから引き継いだ安全装備などの特長を備えているという。
◆2種類のインフォメーションディスプレイ
インテリアには、7インチの「マルチインフォメーションディスプレイ」と、8インチの「マルチメディアタッチスクリーン」がオプションで選択できる。Apple 「Car Play」 とグーグル「Android Auto」 をはじめ、使いやすさと幅広い車載エンターテインメント、コネクテッド機能が採用された。スマートフォンやタブレット端末などのモバイルデバイスは、ワイヤレス充電やUSBメディアポートを介して充電できる。上位グレードには、後席の乗客用に2つのUSB充電ポートが設けられる。
「Remote Connect」と9スピーカーの JBL製サウンドシステムを備えた 「Audio Plus」 マルチメディアが用意される。音楽を視聴する時は、アマゾン(Amazon)の音声アシスト、「アレクサ(Alexa)」に接続し、アマゾンのデジタルアシスタントに質問する。その他のコネクティビティとして、全米でアクセス可能な 300以上のチャンネルを3か月間無料で試せる「SiriusXM」の「All Access」トライアルサブスクリプションが用意されている。
カローラクロスでは、快適な空間が重視された。見晴らしの良い空間と、充分なヘッドクリアランスを持ち、クラストップレベルの荷室容量は最大で487リットルとした。荷物スペースへのアクセス性や、後部ドアには子どもを抱えての乗降を想定した広い開口部を備えている。
「SofTex」仕上げのシートも用意されており、運転席はランバーサポートとヒーター、10ウェイのパワー調整機能が選択できる。後席は、全グレードが60対40の分割可倒式だ。上位モデルには、2つのカップホルダー付きのセンターアームレストも装備される。また、荷室へのアクセス性を高めるために、高さ調節式のパワーフトゲートが用意されている。
◆クラストップレベルの最小回転半径は5.2m
米国仕様のパワートレインには、2.0リットル直列4気筒ガソリンの「ダイナミックフォース」エンジンが搭載され、最大出力169hpを引き出す。トランスミッションは、「ダイレクトシフトCVT」を組み合わせた。駆動方式はFFとAWD 。AWDは、「ダイナミックトルクコントロールシステム」により、FF走行を基本に、滑りやすい路面などで最大50%のパワーを後輪に伝達する。
サスペンションには、新開発のトーションビームを採用し、安定したフラットな走りを追求した。大型で柔らかいブッシュを装備することで、全席で快適な乗り心地を実現した、と自負する。高いアイポイントによりブラインドスポットを低減し、広い視界を確保。クラストップレベルの最小回転半径は、5.2mとした。
安全面では、カローラシリーズの安全装備を引き継ぐ。環境性能に関しては、ボディの軽量化により、低燃費を追求した、としている。