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ポルシェ 911 新型、GTSモデルの受注を開始—価格は1868万円より
ポルシェジャパンは6月23日、新型『911』シリーズのGTSモデル5車種の予約受注を開始した。
タイプ992の発売から約2年半を経て、911シリーズにスポーティなGTSモデルが加わる。GTSシリーズは12年前、タイプ997に初導入。以来、スポーティなGTSモデルは高い人気を博している。
予約受注を開始したのは『911カレラGTS』、『911カレラGTSカブリオレ』、『911カレラ4 GTS』、『911カレラ4 GTSカブリオレ』、『911タルガ4 GTS』の5車種。価格は1カレラGTSが1868万円、カレラGTSカブリオレが2093万円、カレラ4 GTSが1974万円、カレラ4 GTSカブリオレおよびタルガ4 GTSが各2199万円となる。各モデルとも右ハンドル/左ハンドルを用意。トランスミッションは8速PDKで、カレラGTSのみ7速MTも設定する。
◆0-100km加速は3.3秒、先代を0.3秒上回る
3.0リットル水平対向6気筒ツインターボエンジンは最高出力480psと先代を20Nm上回る最大トルク570Nmを発生する。8速PDKを装備した911カレラ4 GTSクーペの0-100km/h加速は、先代を0.3秒上回る3.3秒。日本国内向けには、911カレラGTSの専用装備としてショートストロークの7速MTを設定した。
GTS専用にチューニングされた『911ターボ』由来のサスペンションは、ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)によって、ダンパーは瞬時にダイナミックな変化に応答。クーペとカブリオレにはPASMを標準装備し、10mm低く設定したスポーツシャシーを組み合わせる。タルガ4 GTSにはPASMを装備した『タルガ4Sシャシー』を採用する。
911ターボの高性能ブレーキシステムを利用するGTSに合わせて制動性能も調整した。ブラックの20インチ(フロント)と21インチ(リア)のセンターロック式軽合金製ホイールは911ターボから採用。標準装備のスポーツエグゾーストシステムは、GTS専用セットアップと一部の車内断熱材の削減によって、さらにエモーショナルなサウンドに寄与する。
◆エクステリアはブラックのアクセントが特徴
エクステリアでは、ブラックまたはダークカラーのディテールが特徴。スポイラーリップやセンターロック式軽合金製ホイール、エンジンフードルーバーなどがサテンブラックで塗装されている。
またGTS全モデルは、フロント、リア、サイドシルに特徴的なトリムを備えたスポーツデザインパッケージを採用。ヘッドライトのリムとデイタイムランニングライトの周囲はダークカラーで、ポルシェダイナミックライトシステムプラスを組み込んだLEDヘッドライトを標準装備。テールライトはGTSモデル独自のものとなる。
◆インテリアには高品質なマイクロファイバー素材「Race-Tex」を随所に使用
GTSモデルは、GTスポーツステアリングホイール、モードスイッチ付スポーツクロノパッケージ、ポルシェトラックプレシジョンアプリ、タイヤ温度表示を標準装備する。スポーツシートプラスは横方向のサポート、快適性、利便性を提供。車内の断熱材を削減したことで、エモーショナルなエンジンサウンドが強化されている。
インテリアではリサイクルポリエステルから生み出した高品質なマイクロファイバー素材「Race-Tex」を随所に使用。シート中央部、ステアリングホイールリム、ドアハンドルとアームレスト、収納ボックスリッド、およびシフトレバーをRace-Tex素材のトリムでカバーしている。GTSインテリアパッケージでは、オプションにカーマインレッドまたはクレヨンのデコレーティブステッチが用意。シートベルトとヘッドレストの「GTS」刺繍ロゴ、レブカウンター、スポーツクロノウォッチに同じコントラストカラーを使用している。
また、今後、導入が予定されているライトウエイトデザインパッケージの装着によりドライビングダイナミクスを改善。軽量な炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製フルバケットシート、サイドウインドウとリアウインドウの軽量ガラス、軽量バッテリーによって、最大25kg軽量化される。
新世代のポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)は、追加機能と大幅に簡素化された操作が特徴。メディアメニューのタッチエリアを拡大し、ホーム画面のタイルの配置オプションが新しくなった。音声アシスタントも改良。自然な音声を認識し、「Hey Porsche」で起動できる。また、Apple Car Play/Android Autoにも対応。対応するスマートフォンのあらゆる機能を利用できる。