注目の自動車ニュース
VW ポロ 改良新型、デジタルコックピット標準装備…欧州仕様
フォルクスワーゲンは6月21日、改良新型『ポロ』(Volkswagen Polo)の欧州仕様車に、デジタルコックピットを標準装備した、と発表した。
◆横幅20.32cmのワイドディスプレイ
改良新型に標準装備されたのが、デジタルコックピットだ。横幅20.32cmのワイドなディスプレイを備えており、マルチファンクションステアリングホイールによって操作を行う。また、一部グレードには、15.5cmのタッチスクリーンを備えたコンポジションインフォテインメントシステムを採用した。本体のスイッチ操作だけでなく、ドライバーはマルチファンクションステアリングホイールによって、Bluetoothスマートフォンインターフェイス、デジタルラジオ「DAB +」の受信、音量調節など、多くの機能をコントロールできる。
欧州仕様車には、「We Connect」(無期限)と「We Connect Plus」(1年間)が標準で付帯する。車両の施錠状態、走行データ、現在の駐車位置など、さまざまな情報にスマートフォンでアクセスできる。駐車中のポロが施錠されていなかった場合でも、スマートフォンからの遠隔操作で施錠できる。
「ライフ」グレードには、「App-Connect」も標準装備した。電話、音楽、ニュース、カレンダー、音声制御(「Siri」や「Googleアシスタント」)機能を持つスマートフォンアプリを、インフォテインメントシステムに表示できる。
◆ナビゲーション機能を新車購入後に有効にすることも可能
「スタイル」グレードには、横幅26.04cmのディスプレイを備えた「デジタルコックピットプロ」が採用される。デジタルコックピットプロは、ライフと「Rライン」にはオプション設定された。ドライバーは、マルチファンクションステアリングホイールの「ディスプレイ」ボタンを使用して、3種類の表示スタイルから選択し、コンテンツをカスタマイズできる。たとえば、ナビゲーションシステム付き車両では、大きな地図をディスプレイに表示できる。カバーフロー機能付きのメディアライブラリーを、タコメーターとスピードメーターの間に表示することが可能だ。
スタイルとRラインには、「Ready 2 Discover」と呼ばれるインフォテインメントシステムが標準装備されている。この場合、We Connect Plusの機能は、ストリーミングとインターネット、インターネットラジオ、Wi-Fiホットスポットなどに拡張できる。今回初めて、App-Connectは「USB-C」だけでなく、「App-Connect Wireless」として、Ready 2 Discoverに組み込まれた。20.32cmの大型タッチスクリーンには、近接センサーが採用されており、視認性を追求している。
Ready 2 Discoverのナビゲーション機能は、システムの無線通信により、オンデマンドの機能として新車購入後に有効にすることもできる。これにより、さまざまなオンラインサービスと機能が追加利用できるようになる。ドライバーは、スマートフォンを通じて、オンライン交通情報、オンラインルート計算などにアクセスできる。
◆直感的に操作できる音声コントロールを採用した「Discover Pro」
2種類のナビゲーションシステムとして、「Discover Media」(20.32cmディスプレイ)と「Discover Pro」(23.5 cmディスプレイ)をオプション設定した。フロントガラスのカメラによって、道路標識を認識し、ディスプレイに表示する。道路標識は、リアルタイム情報としてディスプレイやデジタルシステムに送信される。さらに、Discover Proには、ラジオ、電話、ナビゲーション機能を直感的に操作できる音声コントロールを採用している。
オプションの2ゾーンオートエアコン「クリマトロニック」には、初のデジタル制御機能が備わる。温度と風量はタッチスライダーでコントロールでき、他の空調機能とヒーター付きシートはデジタルタッチコントロールで操作する。
なお、フォルクスワーゲンは、情報、コミュニケーション、エンターテインメントの一体化により、改良新型ポロはクラスの新しいベンチマークを打ち立てる、としている。