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グーグル「ウェイモ」、第5世代の自動運転システムの実用化に向けた研究開発を加速
グーグルの自動運転車開発部門のウェイモ(Waymo)は6月16日、25億ドル(約2755億円)の資金を新たに調達した、と発表した。
ウェイモは現在、第5世代の自動運転システムをベースに、自動運転の実用化に向けた研究開発を進めている。「Waymo Driver」と呼ばれる自動運転システムの第5世代では、検出性能を向上させる改良を施しているのが特長だ。ライダー(LiDAR)、カメラ、レーダーなどの性能は引き上げられ、それぞれの機能と安全性を最大限に引き出すために、最適な場所にレイアウトし直した。
第5世代の自動運転システムでは、ルーフ上のドームにLED照明を追加した。これにより、ライダーが昼夜を問わず、車両の周囲の物体を識別し、複数の自動運転車が待機している場合でも、どの車両であるかを確認するためのメカニズムとして機能する。また、従来型では、コンピューターがトランクスペース全体を占有していた。しかし、第5世代の自動運転システムでは、コンピューターを小型化し、トランク床下に搭載することを可能にしている。
ウェイモは今回、25億ドルの資金を新たに調達した。ウェイモはこの資金を、最新システムのWaymo Driverを搭載する自動運転車の実用化に向けた研究開発に充当する予定だ。
ウェイモによると、すでにWaymo Driverを搭載したプロトタイプが、米国の25の都市の公道を数千万マイル走行。シミュレーションでは、数百億マイルを走行した、としている。