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アウディ Q7 と Q8 に2022年型、「コンペティションプラス」新設定…欧州発表
アウディ(Audi)は5月20日、SUVの『Q7』と『Q8』の2022年モデルを欧州で発表した。
アウディの大型SUVのQ7と、大型SUVクーペのQ8の2022年モデルには、「コンペティションプラス」が新設定された。「Sラインエクステリアパッケージ」をベースにした「エクステリアパッケージブラックプラス」が装備されており、アウディQ7とQ8のダイナミックなフォルムをさらに際立たせるという。
◆ブラック仕上げのフロントグリル
フロントマスクでは、シングルフレームグリルとアウディリング、クリップがブラック仕上げとなる。「カーボンパッケージ」を選択すると、ドアミラーカバーとドアインレイがカーボンファイバー製となり、スポーツ性が強化される。アウディQ8の場合、シングルフレームグリルは、光沢ブラックで仕上げられる。
どちらの車両も、21インチのアルミホイールが標準装備される。オプションで、Q7は22インチアルミホイール、Q8は23インチアルミホイールが選択できる。
アウディQ7は、新しい「Sラインコンペティションプラス」として、ブラックの装飾トリムを装備する。アウディQ8はカーボンバンパーがスポーティなキャラクターを際立たせる。どちらのモデルにも赤いブレーキキャリパーが装備されており、ドアを開けると、「S」のロゴのLEDプロジェクションで乗員を歓迎する。
インテリアは、ダークトーン仕上げで、シートとステアリングホイールにはオプションで赤い装飾ステッチなど、特定の色のアクセントが添えられる。Sモデルでおなじみのカーボン装飾インレイも、両モデルのインテリアの特長だ。
◆フルデジタルのアウディバーチャルコックピット
「MMIタッチレスポンス」を搭載しており、ほぼすべての機能が、2つの大型ディスプレイで操作できる。10.1インチの上部ディスプレイは、インフォテインメントとナビゲーションシステム用。8.6インチの下部ディスプレイは、空調や機能、テキスト入力に使用する。テキストを入力する場合、ドライバーは、手首をセレクターレバーの上に乗せて操作を行う。
この操作は、触覚と音のフィードバックで確認が可能。自然言語に対応したボイスコントロールも導入されており、ドライバーは日常会話をするように、ボイスコマンドを発話することができる。走行に関する情報は、フルデジタルの「アウディバーチャルコックピット」に表示。高解像度の12.3インチディスプレイは、マルチファンクションステアリングホイールにより、2種類のビューを切り替える。
「MMIナビゲーションプラス」は、LTEアドバンスト規格に対応。Wi-Fiホットスポット機能を備えた「アウディコネクト」のデータモジュールが含まれる。ナビゲーションシステムは、過去の走行記録からドライバーの好みを認識して、インテリジェントな提案を行う。アウディコネクトのオンラインサービスには、ルート計算のプロセスに予測機能を追加。これにより、アウディ車両のスワームインテリジェンス(群知能)を活用した、道路標識情報やハザード情報に関する「Car-to-X」サービスを実現する。
◆48Vのマイルドハイブリッド
パワートレインには、48Vのマイルドハイブリッドを採用する。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)、小型のリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、走行中に最長で40秒エンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。
エンジンのスタート/ストップ機能も、22km/h以上の幅広い走行条件で作動する。減速時には、BASが最大8kWのエネルギーを回生する。アウディによると、マイルドハイブリッドの効果により、実走行で100kmあたり最大0.7リットルの燃料消費を削減するという。
最新の先進運転支援システム(ADAS)を導入する。アダプティブスピードアシスト、渋滞アシスト、アクティブレーンアシストの機能を兼ね備えた「アダプティブクルーズアシスト」を採用した。予測効率アシストとの組み合わせにより、道路の先の状況を見越して、減速や加速を行うことができる。