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マクラーレン 720S、伝説の「ガルフカラー」仕様を発表…MSOがカスタマイズ
マクラーレンオートモーティブは5月17日、ビスポーク部門の「マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)」がカスタマイズしたマクラーレン『720S』(McLaren 720S)のガルフカラー仕様を発表した。
◆1968年に始まったマクラーレンとガルフの関係
マクラーレンオートモーティブは2020年夏、ガルフ・オイル・インターナショナル(以下、ガルフ)との間で、長期にわたる戦略的パートナーシップを締結した。
このパートナーシップによって、長い成功の歴史をともに積み重ねてきた2つのブランドが、再び手を組んだ。これは、両ブランドが誇るイノベーションとトップクラスの能力を活用して、サーキットと公道の双方において、勝利への方程式を築き上げるという共通目標を意味していると、自負する。
マクラーレンとガルフの関係は1968年に始まり、1973年シーズン末まで続いた。この間に、ガルフとマクラーレンは、F1と「Can-Am」シリーズで成功を収め、40以上のレースで勝利した。その後、1990年代のルマン24時間耐久レースでパートナーシップを復活し、マクラーレン『F1 GTR』が1990年代末まで、ガルフカラーをまとって走行した。
2021年から、ガルフはマクラーレンオートモーティブが推奨するオイルサプライヤーとなり、高性能エンジンに最適化されたガルフのオイルと燃料が、すべてのマシンに充填される。また、世界中で開催されるマクラーレンオートモーティブのカスタマーイベント「ピュア」において、販売店やチームキットにガルフのブランドが表示される。
◆MSOの職人によるハンドペイントに20日間
マクラーレンオートモーティブは今回、MSOがカスタマイズしたマクラーレン720Sのガルフカラー仕様を発表した。MSOがハンドペイントによって、1990年代のマクラーレンF1 GTRのルマン24時間耐久レース参戦車で見られたガルフカラーを再現している。
マクラーレンオートモーティブは、ペイントテクノロジーパートナーのアクゾノーベル社と協力。同社のプレミアム自動車向けペイントカラーの調合を繰り返し、ガルフカラーを忠実に再現した。MSOの職人によるハンドペイントには、20日間を要したという。
またMSOでは、メタリック仕上げとソリッド仕上げの両方で、当時のガルフカラーと完全に色が一致する塗料を確保しているという。
◆特注のインテリアにガルフのロゴマーク
ガルフカラーの象徴的なレーシングブルーとオレンジの車体に加えて、MSOはブレーキキャリパーをオレンジで仕上げた。この720Sの特注のインテリアでは、シートのヘッドレスト部分に、ガルフのブルーとオレンジのロゴマークを刺繍した。サイドシルにもガルフのロゴマークが添えられる。
また、ステアリングホイールには、ガルフソリッドオレンジとガルフソリッドダークブルーの外装ストライプと同じ仕上げのカーボンファイバー製センターバンドが組み込まれている。
マクラーレン720Sは、マクラーレンの「スーパーシリーズ」の2世代目モデルになる。パワートレインは、「M840T」と呼ばれる4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンだ。最大出力は720ps/7500rpm、最大トルクは78.5kgm/5500rpmを引き出す。トランスミッションは7速SSG。マクラーレン720Sは0~100km/h加速2.9秒、最高速341km/hと、世界屈指の性能を備えている。