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VW ポロ 改良新型にスポーティな「Rライン」、予約受注を欧州で開始

  • 《photo by VW》
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フォルクスワーゲンは5月14日、改良新型『ポロ』(Volkswagen Polo)の「Rライン」の予約受注を欧州で開始した。

◆Rライン専用デザインの前後バンパーを装着

Rラインは、フォルクスワーゲンの子会社のフォルクスワーゲンR社が、フォルクスワーゲンの市販車に特別なカスタマイズを施したモデルだ。最近のRラインは、内外装のドレスアップを主体にした仕様が中心となっており、スポーツ性を引き上げたスタイリングパッケージとして設定されている。

改良新型ポロにも、欧州でRラインが用意された。スポーティなキャラクターが強調されており、バンパーがRデザインの専用設計となる。フロントバンパーのエアインテークは大型化されており、その内部はグロスブラック仕上げとなる。リアバンパーには、クロームルックのエグゾーストパイプを備えたグロスブラックのディフューザーが組み込まれた。足元は16インチの「バレンシア」アルミホイールで、引き締めている。

Rラインには、LEDフォグランプと「IQ.LIGHT」と呼ばれるLEDマトリックスヘッドライトが標準装備されている。このLEDマトリックスヘッドライトは、フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載された32個のLEDを個別にオンオフ制御することで、最適な配光を可能とした最新のヘッドライトシステムだ。このインタラクティブな照明システムは、最上位SUVの『トゥアレグ』に初めて使用された。また、改良新型ポロのR-ラインには、「Ready 2 Discover」と呼ばれるインフォテインメントシステムが搭載されている。

◆部分自動運転の「トラベルアシスト」を拡大展開

従来は上位クラスの車両でしか利用できなかったテクノロジーを拡大展開している。たとえば、先進運転支援システム(ADAS)の「IQ.DRIVE」では、「トラベルアシスト」が選択できる。

トラベルアシストは、フォルクスワーゲンの最新の先進運転支援システムで、部分自動運転を可能にするもの。これは、新しい「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」に、改良新型ポロ全車に標準の「レーンアシスト」を組み合わせて、部分自動運転を可能にする新しいアシストシステムだ。

トラベルアシストは、マルチファンクションステアリングホイールのボタンに触れて、システムを起動する。法律や安全上、ドライバーには常にこのシステムの作動を監視することが求められる。

◆静電容量式タッチセンサー付きの「キャパシティブステアリング」

そのため、トラベルアシストでは、ドライバーがステアリングホイールを握っているかどうかを確認する。この確認は、フォルクスワーゲンが採用した静電容量式タッチセンサー付きの「キャパシティブステアリング」(ハンドル保持検知機能)によって行われる。ドライバーがステアリングホイールを握っていることを検知すると、トラベルアシストをはじめとする各システムにインタラクティブなインターフェイスを提供する。

このシステムは、ステアリングホイールを軽く握るだけで検知する。その表面は、静電容量式タッチセンサーになっており、ドライバーが車両を操作しているかどうかを検出する。ステアリングホイールから10秒以上手を離していると、ドライバーに警告を発する。この警告は、視覚信号、音声信号、ブレーキペダルの振動で行う。この警告にドライバーが無反応な場合、エマージェンシーアシストを起動して、自動制動を行い、車両を停車させる。フォルクスワーゲンによると、トラベルアシストはポロが属するクラスで初めて利用可能になったテクノロジーになるという。

◆ガソリンターボエンジンは最大出力が95hpと110hpの2種類

改良新型ポロには、欧州での発売当初、3種類のエンジンがラインナップされている。直噴ガソリンターボエンジンの「TSI」は、最大出力が95hpと110hpの2種類となる。

天然ガス仕様車の「TGI」も設定される。1.0リットル直列3気筒ターボTSIエンジンを搭載し、最大出力は90hpを引き出す。