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BMW M3と M4 新型に歴代初の4WD、0-100km/h加速は3.5秒に短縮 7月欧州発売

  • 《photo by BMW》
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BMWの高性能車部門のBMW Mは4月19日、新型『M3セダン』(BMW M3 Sedan)と新型『M4クーペ』(BMW M4 Coupe)に歴代初の4WD、「M xDrive」を設定し、7月に欧州市場で発売すると発表した。

◆「アクティブMディファレンシャル」

M xDriveは、高性能スポーツカー用に開発された4WDシステムだ。4つのホイールすべてに駆動力を供給することで、エンジンの卓越したパワーを最も効果的に運動性能へと変換する。M xDriveには、素早くかつ正確に作動する新しい制御システムを採用している。これにより、フロントホイールとリアホイールの駆動トルクを可変配分できる。

駆動力の可変配分により最適化されたトラクションが、発進加速性能を引き上げる。Mならではの後輪駆動を意識したシステム設計により、スポーティなコーナリングでも、安定性と運動性能を実現しているという。

M xDriveシステムには、駆動トルクをホイールに伝達する専用のプロペラシャフトとアウトプットシャフト、ファイナルドライブの「アクティブMディファレンシャル」を組み合わせた。フロントホイールとリアホイール間の駆動トルクは、トランスファーケース内の電子制御多板クラッチが無段階に可変配分。左右のリアホイール間の駆動トルクは、アクティブMディファレンシャルが振り分ける。これにより、スポーツ走行の際や左右のホイール間で路面グリップの異なる場面において、トラクション、俊敏性、安定性を大幅に向上させるという。

◆後輪駆動の2WDモードではドリフトコントロールも可能

M xDriveとアクティブMディファレンシャルは、「ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)」とネットワークで結ばれており、走行状態に合わせて、2つのシステム間の協調を調整する。走行状況の変化に対応するため、トランスファーケースにはホイール・スリップ・コントロール機能が組み込まれる。これにより、フロントアクスルとリアアクスル間の回転数差は、セントラル・コントロール・ユニットにフィードバックすることなく、迅速かつ直接的に補整されるという。

通常の走行状態であれば、システムはすべての駆動力を後輪に送る。後輪が駆動力を路面に伝達しきれなくなった場合、初めてフロントホイールに駆動力が伝達される。さらに、ドライバーはセットアップメニューから、駆動力配分を設定することも可能。初期設定の4WDモードの場合、後輪駆動を重視した駆動力伝達によって、優れたトラクションと細かいコントロールが可能なハンドリング特性が得られるという。4WDスポーツモードでは俊敏性がさらに高まり、後輪に送られる駆動トルクの割合はさらに大きくなる。

このモードではドリフトコントロールも可能。リニアな横方向加速度(横G)の上昇によって、コントロールが容易な状態を維持する。サーキットで最大の運動性能を発揮させるため、4WD スポーツモードはオプション設定のパフォーマンスタイヤのグリップ特性に合わせられている。DSCをオフにすると、2WD(後輪駆動)モードが利用できる。このモードでは駆動トルクを後輪にのみ伝達するため、経験豊富なドライバーであれば、DSCの介入に邪魔されることなく、純粋な後輪駆動の走りが楽しめるという。

◆最大出力510hpの「コンペティション」のみを設定

パワートレインは、最新のBMW Mツインパワーターボテクノロジーを導入した「S58」型と呼ばれる直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンだ。4WDのM xDriveでは、「コンペティション」仕様のみとなり、直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力510hp/6250rpm、最大トルク66.3kgm/2750~5500rpmを発生する。トランスミッションは「ドライブロジック」を搭載した8速「Mステップトロニック」を組み合わせた。

動力性能は、0~100km/h加速が3.5秒と、2WDモデルの3.9秒から0.4秒短縮。最高速は250km/hでリミッターが作動する。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、最高速が290km/h(リミッター作動)に引き上げられる。