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ブラバス、メルセデスベンツ Sクラス 新型をカスタム…500馬力に強化
ブラバスは4月15日、新型メルセデスベンツ『Sクラス』のカスタマイズモデル、ブラバス『500』(BRABUS 500)を欧州で発表した。
同車は、新型メルセデスベンツSクラスの「S500 4MATIC」グレードをベースに、ブラバスがカスタマイズを施したモデルだ。ブラバスは、メルセデスベンツのトップチューナーとして知られる存在。そのブラバスが、日本市場にも導入された新型メルセデスベンツSクラスをカスタマイズしている。
◆ブラバスらしさが際立つエクステリア
ベース車両の新型Sクラスは、豪華さ、快適さ、ドライビング体験の面で、大型サルーンの新基準を標榜する。新型メルセデスベンツS500 4MATICをベースにしたブラバス500では、ベース車両の持つ基本性能を維持しながら、各部をアップグレードすることを目指している。
ブラバス500のエクステリアには、ブラバスの「カスタムエアロダイナミクスアップグレードキット」が装着された。ブラバスがデザインしたフロントスポイラーやフロントバンパーのサイドエアインテークなどにより、フロントアクスルリフトを低減。これにより、車両全体の空力効率を向上させながら、ダイナミックなキャラクターを与えることを狙ったという。
さらに、BRABUSのロゴ入りのスポーティなリアバンパーインサートや、ブラッククロームメッキ仕上げのテールパイプにより、ブラバスらしさを際立たせているという。
◆3.0リットル直6ターボの最大出力は65hp向上
ベースグレードのS500 4MATICには、新世代の直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は435hp/5900~6100rpm、最大トルクは53kgm/1800~5500rpmを引き出す。トランスミッションは、9速ATの「9Gトロニック」で、駆動方式は4WDの「4MATIC」だ。
このエンジンには、「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」や48Vボルト電気システムなどの技術を採用した。ISGは、エンジンとトランスミッションの間に配置された最大出力22hp、最大トルク25.5kgmを発生する電気モーターだ。48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行い、高い効率性と、力強い加速を追求した。動力性能は0~100km/h加速4.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)となる。
ブラバス500では、この直6ターボエンジンのコンピューターを中心に、チューニングを施した。「BRABUS B50 -500 PowerXtraモジュール」は、カスタムインジェクションの追加やイグニッションマッピングの変更が行われ、ブースト圧も引き上げられた。これにより、最大出力は435hpから500hpに65hp向上。最大トルクは60.2kgmと7.2kgm高められ、1800~5800rpmの領域で引き出される。動力性能は、0~100km/h加速が4.7秒と、0.2秒短縮された。最高速は250km/hでリミッターが作動する。
◆オーダーメイドのBRABUSモノブロック鍛造ホイール
足元には、オーダーメイドのBRABUSモノブロックM「PLATINUMEDITION」鍛造ホイールを装着した。このホイールを、「AIRマティックスポーツ」サスペンションシステムと組み合わせる。ドライブモードに応じて、ブラバス500の車高は25mm低くなり、滑らかでスポーティな外観を与えながら、快適で卓越した運転体験を提供する、と自負する。高性能タイヤは、ブラバスのテクノロジーパートナーであるコンチネンタル、ピレリ、ヨコハマによって供給される。
インテリアは、ブラバスのファインレザーを採用した。シートのメイン部分は、ダイヤモンドパターンのホワイトレザー仕上げ。トリムパネルなども、ブラバスによってカスタマイズされている。