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超ロングなアウディ A8 開発車両、その正体は噂の最上級モデル「ホルヒ」か
アウディは現在フラッグシップ・4ドアセダン『A8』改良新型を開発しているが、そのロングバージョンとなる『A8 LWB』のプロトタイプをスクープサイト「Spyder7」のカメラが捉えた。
捉えたプロトタイプは、後部ドアがストレッチされていることから、これがただのA8ではなくロングバージョンであることがわかる。フロントエンドには、その幅全体を覆うような水平基調のバーが消えたフロントグリルが確認できる。
複数の垂直スラットが黒で仕上げられた複雑なパターンになっているが、生産型では、クロム、またはメタリックに仕上げられることも予想される。またコーナーエアインテークにシルバートリムを装備、ベースモデルと差別化が図られている。
注目はCピラーの基部にある小さなカモフラージュだ。ここには「ホルヒ」を示す「H」バッジが隠されていると思われる。ホルヒは、アウグスト・ホルヒ氏により1899年に設立された戦前の超高級車ブランドで、アウディの起源ともされている。最後にこの名が使用されたのは1932年で、復活すれば90年振りとなる。
このホルヒの名が最上級モデルに冠される可能性が高いという。その室内にはプレミアムレザー、ウッドトリムを追加、フルレングスのセンターコンソール、ヒーター、換気、フットレスト、マッサージ機能を備えた2つの個別のリアシートなど、A8以上の豪華装備が期待できる。
パワートレインは、ベントレー『フライングスパー』から流用される6リットルW型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は635ps、最大トルク900Nmを発揮するだろう。W12エンジンを搭載する最後のアウディとも噂されている。また4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力459ps、最大トルク600Nmを発揮する廉価バージョンも用意される可能性あるようだ。
A8ホルヒのデビューは、A8およびS8改良新型と同時期の2021年後半と予想。メルセデスの最高峰「マイバッハ」のライバルとして市場で争うことになる。