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フィアット 500 シリーズに「ハイ、グーグル」仕様車…欧州で設定

  • 《photo by Fiat》
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フィアット(Fiat)は3月31日、欧州向けの『500』と『500X』に、グーグル(Google)と共同開発した「ハイ、グーグル」仕様車を設定すると発表した。

「ハイ、グーグル」仕様車では、ステアリングホイールを握っていない時でも、車とやり取りすることができる。たとえば、自宅のソファから、「ハイ、グーグル。私のフィアットに聞いて…」と言うだけで、車が駐車されている場所、燃料の残量、最寄りのディーラー場所などを確認できる。また、1日の走行距離、車のドアをロックしたのか、トランクが開いていないか、などを確認することもできる。

これは、「My Fiat Action」が可能にするものだ。ユーザーが、My Fiat Actionで「Googleアシスタント」に接続すると、自分の声を使って、車に関する情報を求めたり、受信したり、車と対話することができる。スマートフォンや「GoogleNest Hub」を通じて、音声制御することができる。

さらに、My Fiat Actionを使用すると、例えば、子どもに車両を貸与して、その車両があらかじめ設定された区域から出た場合、また車が制限速度を超えて走行している場合、親のスマートフォンに通知することができる。

◆Googleの検索エンジンへのオマージュ効果を狙う

「ハイ、グーグル」仕様車では、センターピラーをGoogleのコーポレートカラーに触発されたトリムで装飾した。ボディを横から見た際、上側部分のグロスブラック仕上げと、下側部分のホワイト仕上げに囲まれた窓部分が、Googleの検索エンジンへのオマージュ効果を狙ったという。フロントフェンダーには、「Hey Google」のエンブレムが装着される。

7インチのタッチスクリーンディスプレイのウェルカム画面には、「Hey Google」の文字が表示される。このアニメーションはGoogleの「G」に移動し、最終的にフィアットのロゴに変わる。

車両を購入したユーザーには、「Hey Google」のロゴ入りバッグにセットされたウェルカムキットが付帯する。これには、セットアップを完了して、車とのやり取りを開始するための4つの簡単な手順を説明したウェルカムレターが含まれている。

◆500はハッチバックとカブリオのハイブリッドに設定

フィアット500(ハッチバックとカブリオ)の「ハイ、グーグル」仕様車では、ホワイトとグロスブラックのツートンカラー、15インチアルミホイール、高さ調節式シートを備えたダークインテリア、コントロールスイッチが組み込まれたソフトタッチのスポーツステアリングホイールが装備される。マットシルバー仕上げのダッシュボードには、500の白いロゴが配された。

クルーズコントロール、Apple「CarPlay」、グーグル「AndroidAuto」、「Uconnect」の7インチDABラジオ、6スピーカーなどが標準装備される。ボディカラーは、ジェラートホワイト、パステルグレー、ベスビオブラック、ポンペイグレー、ブルーイタリアを設定している。

パワートレインは、ハイブリッドだ。最大出力70hpを引き出す「Euro6D-Final」適合のハイブリッドパワートレインを搭載している。

◆500Xのパワートレインはガソリンとディーゼル

フィアット500Xの「ハイ、グーグル」仕様車も、ホワイトとグロスブラックのツートンカラーを採用した。16インチアルミホイール、フォグランプ、ダークウインドウも装備する。インテリアは、新しいシートと、500のロゴ入りマットシルバーダッシュボード、コントロールスイッチが組み込まれたソフトタッチのステアリングホイール、運転席の高さ調節機能、フロントアームレストを備えている。

AppleのCarPlayとグーグルのAndroidAuto、6スピーカー、Uconnectの7インチHDタッチスクリーンラジオ、リアパーキングセンサー、レインセンサーも採用された。ボディカラーは、パッションレッド、ジェラートホワイト、シルバーグレー、モーダグレー、ブルーイタリア、シネマブラックが用意されている。

パワートレインは、2種類のEuro 6D-Final適合ガソリンエンジンとして、1.0リットル(最大出力120hp)と1.3リットル(最大出力150hp)の「Firefly」を設定する。2種類のマルチジェットディーゼルエンジンも用意されており、1.3リットル(最大出力95hp)と1.6リットル(最大出力130hp)が選択できる。