注目の自動車ニュース
ランボルギーニ ウラカンEVO に2021年型、アマゾン「アレクサ」車載化…欧州発表
ランボルギーニは3月31日、『ウラカンEVO』(Lamborghini Huracan EVO)の2021年モデルを欧州で発表した。
◆ランボルギーニとアマゾンの戦略的提携で実現
ウラカンEVOの2021年モデルでは、アマゾン(Amazon)の音声アシスト、「アレクサ(Alexa)」を車載化し、音声によって車内のさまざまな機能の操作を可能にした。
これは、ランボルギーニとアマゾンの戦略的提携によって実現したものだ。また、ランボルギーニの車載アレクサの機能は、継続的に更新できる。ランボルギーニとアマゾンは、さらなるコネクティビティの開発に取り組んでいる。
アレクサによって、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)システムの高い機能性を追求した。ドライバーの注意力が散漫になるのを防いで、ドライブを楽しむことができるようになるという。また、2021年モデルでは、従来のApple「CarPlay」に加えて、グーグル「AndroidAuto」も採用する。
◆アレクサでドライビングダイナミクス情報を表示することも可能に
「アレクサ」と発声するだけで、ウラカンEVOの空調、ナビゲーション、メディア、アンビエントライトなどのコントロール機能に簡単にアクセスして、操作することができる。これらに加えて、エンターテインメントやスマートホーム機器のコントロール機能に関わるアレクサに直結した標準機能が、すべて備わっている。
アレクサを使用すると、ランボルギーニの顧客は他のアレクサ対応デバイスに接続することができる。ドライバーは音声コマンドによって、ランボルギーニの車載アレクサから遠隔で、自宅の門の開閉、家庭の空調や照明システムを制御できる。
アレクサは、ウラカンEVOの「ランボルギーニ・インテグレーテッド・ビークル・ダイナミクス(LDVI)」システムにも対応する。音声コマンドによって、トルクベクタリング、「ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング(LDS)」、トラクションコントロールなど、ウラカンEVOのドライビングダイナミクスに関するリアルタイムのフィードバックに、「ランボルギーニ・インフォテイメント・システム(LIS)」の画面を通じてアクセスできる。
◆アレクサの機能は無線通信でアップデート
アレクサの機能は、「ランボルギーニ・コネクト」によって、無線通信の「Over The Air」ソフトウェアアップデートで定期的に更新され、常に最新の機能を利用できるようになる。ソフトウェアとコネクテッドサービスを簡単に更新できる。
無線通信での定期的なソフトウェア更新によって、コネクテッドサービスやランボルギーニ・インフォテインメント・システム(LIS)を、常に最新の状態に保つ。この機能は、アレクサに対応するヨーロッパと北米のほとんどの市場で利用可能で、2022年からさらに市場が拡大する。
リアルタイム交通情報は、「コネクテッド・ナビゲーション・サービス」の新機能だ。「ランボルギーニ・インフォテインメント・システム(LIS)」が、選んだルートに沿った交通状況をリアルタイムで表示する。
◆専用アプリで燃料残量やドアの開閉状態を遠隔で確認
車両ステータスレポートは、車の状態を簡単に直観的な方法で管理することができる。この機能を使用すると、「ランボルギーニUNICAアプリ」を通じて、燃料残量、ドアの開閉状態、移動距離などの特定の情報を、離れた場所から確認できる。
「バレットアラート」は、ホテルのエントランスなどで、車を駐車係に預けるサービスに対応した機能だ。車の制御と監視をサポートする「セーフティ&セキュリティ」サービス内のこの機能を利用すると、駐車係が設定区域外で一定の制限速度を超えて車を走行させた場合に、ランボルギーニUNICAアプリを通じて、警告アラートを受信することができる。
既存のウラカンEVOの顧客も、この強化されたコネクテッドサービスが利用できる。ランボルギーニ・コネクトの新機能は4月中旬から、ランボルギーニ正規販売店で後付けインストールでき、オプションのアップグレードも可能になる、としている。