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スバル アウトバック に「ウィルダネス」、オフロード性能を強化…米国発表
SUBARU (スバル)の米国部門は3月30日、『アウトバック・ウィルダネス』(SUBARU Outback Wilderness)を発表した。
同車は、スバルの米国市場における主力車種のひとつ、『アウトバック』がベースの新仕様だ。アウトバックは、乗用車とSUVの長所を融合させたスバルのフラッグシップクロスオーバーSUVモデル。6世代目となる現行型は、2019年秋に北米市場に導入された。エクステリアは、スバル共通のデザイン理念「DYNAMIC × SOLID」をアウトバックのキャラクターに適応させ、「アクティブ&タフ」というデザインコンセプトのもと、ひと目でアクティブ性能を感じられるデザインを目指している。
今回米国で発表されたアウトバック・ウィルダネスは、これまでアウトバックが築き上げてきた価値はそのままに、アウトドアシーンで頼れる走破性と機能性をさらに強化し、タフでラギッドなキャラクターに磨きをかけたモデルになるという。
◆専用デザインの内外装
アウトバック・ウィルダネスでは、高い機能性を専用の内外装デザインに反映させている。エクステリアは、フロントとリアのバンパーを専用デザインとした。専用バンパーは、車体を保護する役割も兼ね備えている。
積載力を向上させたルーフレールや、左右両方に装着した牽引フックも、アウトバック・ウィルダネスの専用装備となる。これらの機能性を併せ持つ部分には、アナダイズドイエローのアクセントカラーが添えられた。
インテリアも、アナダイズドイエローをアクセントに使用し、ブラックとグレーのダークトーンで全体をコーディネートした。シート表皮や後席シートバックなどには、防水性を備えた素材を採用した。アウトドアでも気兼ねなく使える機能性を表現しているという。
◆2.4リットルボクサーターボ搭載
パワートレインは、北米向けのアウトバックと同じく、FA24型2.4リットル水平対向4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は260hp/5600rpm、最大トルク38.3kgm/ 2000~4800rpmを引き出す。
トランスミッションはCVTの「リニアトロニック」だ。アウトバック・ウィルダネスでは、標準モデルに対して、極低速時のトラクション性能を強化している。また、高剛性ボディにバンプストローク量の大きい専用サスペンションを組み合わせることで、日常使用での快適性を維持しつつ、未舗装路での衝撃吸収や路面追従性も向上させているという。
スバル独自の全輪駆動システム「シンメトリカルAWD」を採用する。各部の剛性を高めた「スバル・グローバル・プラットフォーム」によって、ステアリング操作に対する正確なレスポンス、快適な乗り心地、静粛性の高い室内空間を追求している。
◆最低地上高はプラス20mmの240mmに引き上げ
タイヤは、オールテレーン仕様を装着することにより、登坂路などでの走破性を追求した。最低地上高は、標準モデルの8.7インチ(約220mm)から、アウトバック・ウィルダネスでは9.5インチ(約240mm)に引き上げられた。これにより、路面との接触に対する安心感の向上を図っている。悪路走行を支援する「X-MODE」に関しては、「DEEP SNOW/MUD」モードの対応速度域を広げ、実用性を向上させているという。
なおスバルは、アウトバック・ウィルダネスを北米市場に追加投入することにより、SUVバリエーションのさらなる拡充を図る、としている。